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写真:インゴールに飛び込んだ土永
後半最初の得点も帝京大だった。6分、FWの密集から近場を攻め、FL(フランカー)安田司(3年=常翔学園)がトライ。
10分、木村がゲインラインを突破。パス。一旦流れが止まるも、SH(スクラムハーフ)土永雷(3年=光泉)がトライ。さらに後半は3トライを追加し、59-30でノーサイド。
しかし、勝利したものの後味の悪い結果となった。
試合を終えて李承爀は「4年生が少ないので、3年生がしっかり引っ張って行こうって感じでしたが、またまだブレイクダウンとか、そういう激しいところで弱さが出てたかな」と反省点を挙げた。
また、ゴール前まで来てターンオーバーされることが多かったことについては、「コミュニケーションのミス、誰がどこに入るのか。そういった細かいところのコミュニケーションができていなかったんで、ああいうミスが多かった」。
「あとは集中力。あとは緊張感が足りてないんでミスして、1発でトライを取られるというシーンもあったりした」と振り返った。
今後に向けては「春からスクラムとラインアウトは課題。対抗戦ではキーになってくると思うのでそこは集中してやっている」。
「さらに夏は大東文化大学、早稲田大学と敗れた。特に早稲田大。自分たちが原点に戻って、どこが重要なのかを再確認していきたい」と意欲を燃やす。
今回の試合で目立ったことは「ファンダメンタルのプレーの精度」だ。これは基本的なプレーのことで、例えばボールを持って相手と当たる時のボールの持ち方であったり、パスを受ける時のキャッチなどがあげられる。
今年のチームはノックオンやスローフォワードなども含め、細かいミスが多発。そのため相手ボールのスクラムの数が多い。ゴール前まで持ち込んだとしても落球などが多いため、なかなかトライに結びつかない。
次戦は青山学院大学戦だ。青山学院は昨年141-7と勝利。いつも通りの実力を出せば勝つことができる。また、前半の最終戦ともなるため、締まったゲームをすることも重要だ。
次戦で対抗戦の前半が終わる。後半の相手にこのようなミスは全て命取りとなる。対抗戦9連覇、そしてチームの最終目標てある「大学選手権優勝」を果たすため、帝京大はまい進し続ける。
文:太田和樹/写真:亀ヶ谷沙希(帝京スポーツ新聞部)
帝京スポーツ新聞部
1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports
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