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ラグビー コラム 2019年7月10日

ラグビーを愛するトップビジネスマンに聞く~識学 安藤 広大社長~

ラグビーのすゝめ by 村上 晃一
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安藤広大

監督や経営者は、チームのために明確な指針を示さなくてはならない──識学に出会われたのはいつなのですか。

「その派遣会社を辞める間際に出会いました。識学が意図している組織運営と、大学4年生の頃の清宮さんの組織運営は似ていました。識学に出会って、なぜチームが強くなったのかが分かった。識学というロジックに有用性があることが理解できたのです」

──具体的に解説していただけますか。

「責任者であるトップが、このチームが勝つために必要なルールはこれです、ということを決め、選手がそれに従う。すると選手たちは迷わずに力を発揮できます。もう一つ、清宮さんは、選手に求める基準を明確に示しました。どういう選手が良い選手なのか、どういうプレーが良いプレーか、どういうディフェンスが良いのか。どこを埋めれば試合に出られるのか明確でした。これもチーム力が伸びる理由でした」

──識学のロジックもそうなのですね。

「識学は組織から誤解や錯覚を取り除きます。ラグビーでいえば、選手としてはしっかりやっているつもりだったのに、監督から評価されないのはなぜか、そのギャップを埋めるということです。良かれと思ってやっている行動が実はチームにためになっていない。こういうことをなくすために、監督や経営者は、何がこのチームのためになるのかを明確に示さなくてはならない。そのあたりが合致していました」

──そこから起業までは早かったのでしょうか。

「識学に出会い、学び、ある会社に常駐させてもらったら、その会社の業績が急速に伸びました。それを経験し、間違いなく行けると思って会社を作りました。現在、株式会社識学は約1000社以上と取引があります」

──株式会社識学では、現在、どんな取り組みをされているのですか。

「識学という独自のロジックを使って、組織運営のコンサルティングをやっています。経営者、管理職の皆さんに、組織を機能的に動かすにはどうすれば良いかを伝えています。それによって伸びている会社は多いですし、スポーツチームにも適用できます。Jリーグチーム、Bリーグチーム、トップリーグチームにも話をさせていただきました」

──最近のスポーツチームはチームビルディングといって、結束力を強くするようなゲームなども取り入れていますよね。これはどう感じますか。

「我々は従業員のモチベーションを上げる、ということは全面的に否定しています。仲良くなるために時間を費やすのは無駄です。ラグビー部の行動でいえば、全員が日本一に向かって一生懸命練習に取り組み、苦楽をともにするから仲良くなるのであって、そのための時間を特別に設けるのは無駄なのです。会社組織は会社の目的を達成するための集団です。そのための時間を費やす必要があります。勝てなければ結果的に誰も幸せになりません」

──今後の目標を聞かせてください。

「識学という考え方をより多くの人に知ってもらいたいですね。株式会社SKEにも識学を導入することになりました。いろんな分野で、識学という考え方が広がる展開を考えていきたいと思っています」

──ラグビーは見ていますか。

「早稲田大学を中心によく見ています。ラグビーワールドカップも日本代表戦はすべてチケットを取りました。最近になってニュージーランド対南アフリカもチケットを取りましたよ。日本代表がどこまで行ってくれるか楽しみにしています」

安藤広大

株式会社識学 代表取締役社長 安藤 広大

1979年大阪府生まれ。大阪府立北野高等学校からラグビーを始め、早稲田大学進学後もラグビー部に所属。卒業後、株式会社NTTドコモを経て2006年ジェイコムホールディングス株式会社に入社。主要子会社のジェイコム株式会社で取締役営業副本部長等を歴任。2013年「識学」と出会い独立。識学講師として数々の企業の業績アップに寄与。2015年、識学を1日でも早く社会に広めるために、株式会社識学を設立。

株式会社識学

「識学を広める事で人々の持つ可能性を最大化する」という企業理念を掲げ、「意識構造に着目した独自の理論である『識学』をより多くの人が知り、活用頂くこと」を目的に設立。
https://corp.shikigaku.jp/

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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