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ラグビー ニュース 2019年7月5日

ワールドカップ3連覇に向け準備を進める世界最強「オールブラックス」が代表スコッドを発表。ザ・ラグビーチャンピオンシップ

ラグビーニュース by 斉藤 健仁
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ワールドカップ3連覇を目指す「オールブラックス」こと、ニュージーランド代表。

7月2日、スティーブ・ハンセンHC(ヘッドコーチ)は、ザ・ラグビーチャンピオンシップのアルゼンチン代表戦と南アフリカ代表戦の2試合に向けて、FW(フォワード)23人とBK(バックス)16人、計39人のスコッドを発表した。

ベテランCTB(センター)マア・ノヌーとWTB(ウィング)ワイサケ・ナホロが外れる一方で、PR(プロップ)アトゥ・モリ、HO(フッカー)アサフォ・アウムア、バックローのルーク・ジェイコブソン、SOジョシュ・イオアネの4人のノンキャップが選ばれた。

7月6日にスーパーラグビーの決勝を控えるクルセイダーズの選手を除くオールブラックスのメンバーは、7月3日にオークランドに集合し、プレシーズンキャンプを行い、7月12日にアルゼンチンに飛んで、7月20日に「ロス・プーマス」ことアルゼンチン代表と対戦する。

ハンセンHCは、ザ・ラグビーチャンピオンシップの最初の2試合とマオリ・オールブラックスのフィジー戦でのプレーを見てセレクションし、8月10日、17日のオーストラリア代表との「ブレディスロー・カップ」に向けた34人のスコッドを発表する。

そこから最終的にケガ人の状態なども確認し、9月に開幕するワールドカップに向けたスコッド31名を絞りこむことになりそうだ。ハンセンHCは下記のようにコメントしている。

「初選出の4人はいずれも今年、非常に高いレベルでプレーし、素晴らしいラグビーをプレーした。初めてオールブラックスに選ばれた時は特別であり、彼らとその家族は彼らが成し遂げたことを誇りに思うことができる。

我々はまた、復帰したオールブラックスには喜ばしく思い、名前の上がらなかった選手たちを残念に思います。チームをひとつにまとめることは非常にエキサイティングであり、今年の目標に向けて開始することを全員が楽しみにしています。

ラグビーワールドカップ3連覇を目指して、今までにないことをやっていきます。しかし、それは当たり前のことではない。成功を強く望まなければなりませんし、これを達成するためには、信じられないほど懸命に、賢明に働かなければなりません。

ラグビーワールドカップとブレディスロー・カップの獲得が今年の最終目標の2つである一方で、アルゼンチンと南アフリカで2つの質の高いチームと戦う準備をしています。

何よりもまず、ブエノスアイレスでのアルゼンチン戦のために非常に強いチームを選び、同時に、クルセイダーズの選手のほとんどに、スーパーラグビー決勝戦後の休息を与えます。

そして新しく加わった選手たちのために、私たちの環境を紹介し、彼らのゲームと私たちのゲームについて、インターナショナルレベルで理解を深めることができる機会です。

最初の2試合の課題と目的は、勝つラグビーだけでなく、魅力的でエキサイティングなラグビーをプレーすることです。

そのためには、様々なスーパーラグビーのクラブに所属する選手たちを、オールブラックスのやり方に、すぐにリコネクトしなければならない。

実行力を向上させて、ゲームをマスターする必要があります。そのためには、スキルセットと意思決定が重要な焦点となります。

ワールドカップイヤーなので、ニュージーランドだけでなく海外からも多くのファンが興奮と期待を寄せています。チームは今年の全てのテストでファンのサポートを心待ちにしています」。

◆オールブラックススコッド

【FW】

◆PR(プロップ)
オーウェン・フランクス/Owen Franks(クルセイダーズ、106)
ジョー・ムーディー/Joe Moody(クルセイダーズ、37)
オファ・トゥウンガファシ/Ofa Tuungafasi(ブルーズ、26)
ネポ・ラウララ/Nepo Laulala(チーフス、17)
カール・トゥイヌクアフェ/Karl Tu’inukuafe(ブルーズ、13)
アンガス・タアヴァオ/Angus Ta’avao(チーフス、3)
アトゥ・モリ/Atu Moli(チーフス、0)

◆HO(フッカー)
デイン・コールズ/ Dane Coles(ハリケーンズ、60)
コーディー・テイラー/Codie Taylor(クルセイダーズ、41)
リーアム・コルトマン/Liam Coltman(ハイランダーズ、4)
アサフォ・アウムア/Asafo Aumua(ハリケーンズ、0)

◆LO(ロック)
サム・ホワイトロック/Samuel Whitelock(クルセイダーズ、108)
ブロディー・レタリック/Brodie Retallick(チーフス、75)
パトリック・トゥイプロトゥ/Patrick Tuipulotu (ブルーズ、21)

◆LO/FL(フランカー)
ジャクソン・ヘモポ /Jackson Hemopo(ハイランダーズ、3 )

◆FL/NO8(ナンバーエイト)
サム・ケイン /Sam Cane(チーフス、60)
アーディー・サヴェア/Ardie Savea(ハリケーンズ、35)
マット・トッド/Matt Todd(クルセイダーズ、17)
ヴァエア・フィフィタ/Vaea Fifita(ハリケーンズ、9)
シャノン・フリゼル/Shannon Frizell(ハイランダーズ、4)
ダルトン・パパリイ/Dalton Papalii(ブルーズ、2)
ルーク・ジェイコブソン/Luke Jacobson(チーフス、0)
キアラン・リード/Kieran Read(クルセイダーズ、118)※キャプテン

【BK】

◆SH(スクラムハーフ)
アーロン・スミス/Aaron Smith(ハイランダーズ、82)
TJ・ペレナラ /TJ Perenara(ハリケーンズ/ウェリントン、55)
ブラッド・ウェバー/Brad Weber(チーフス、1)

◆SO(スタンドオフ)
ボーデン・バレット/Beauden Barrett(ハリケーンズ、73)
リッチー・モウンガ/Richie Mo’unga(クルセイダーズ、9)
ジョシュ・イオアネ/Josh Ioane(ハイランダーズ、0)

◆CTB(センター)

ソニービル・ウィリアムズ/Sonny Bill Williams(ブルーズ、51)
アントン・レイナートブラウン/Anton Lienert-Brown(チーフス、33)
ンガニ・ラウマペ/Ngani Laumape(ハリケーンズ、10)
ジャック・グッドヒュー/Jack Goodhue(クルセイダーズ、7 )

◆WTB(ウィング)/FB(フルバック)

リーコ・イオアネ/Rieko Ioane(ブルーズ、24)
ジョージ・ブリッジ/George Bridge(クルセイダーズ、1)
セヴ・リース/Sevu Reece(クルセイダーズ、0)
ベン・スミス/Ben Smith(ハイランダーズ、76 )

◆UBK(ユーティリティバックス)
ジョーディー・バレット/Jordie Barrett(ハリケーンズ、9)
ブライドン・エノー/Braydon Ennor(クルセイダーズ、0)

※ケガ人
CTBライアン・クロッティ、LOスコット・バレット、PRティム・ペリー、FBダミアン・マッケンジー
※辞退
FLリアム・スクワイア(インターナショナルレベルのコンディションにないため)

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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