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4月末から始まった関東大学春季大会は4週目を迎え、5月19日(日)にAグループ2試合、Bグループ1試合、Cグループ3試合の6試合が行われた。
Aグループに所属する昨年度の対抗戦王者・帝京大学は、この日はホームグラウンドに昨年度3位の慶應義塾大学を迎えた。
帝京大有利かと予想された試合だが、慶應義塾大が前半早々、FW(フォワード)とBK(バックス)が一体となって攻め込み、前半7分までFB(フルバック)高木一成(3年)、FL(フランカー)山本凱(2年)のトライで、10-0とリードする展開となった。
ただ、試合は徐々に接点で上回る帝京大のペースになり、22分にFB奥村翔(3年)、32分にルーキーのFL山添圭祐がトライを挙げて、14-10と逆転に成功。
しかし、慶應義塾大もモールやゴール前のディフェンスで粘りを見せて試合はそのまま前半を折り返した。
後半は3分に帝京大のFL安田司(3年)が、7分に慶應義塾大ルーキーのFL今野勇久がトライを挙げて21-5となり、しばらく膠着状態が続く。だが、地力に勝る帝京大が24分以降に3トライを重ね、42-15として勝負を決めた。
42分に慶應義塾大のPR(プロップ)原田衛(2年)がトライを返したが、試合は42-20でノーサイド。帝京大が開幕から無傷の3連勝を達成した。
帝京大はこの試合はSH(スクラムハーフ)末拓実(4年)に替わって、3年生のSO(スタンドオフ)北村将大がゲームキャプテンを務めた。
北村は「後半は自分たちの強みのFWを前に出すことができたが、前半の入りで受けてしまった」と課題を口にした。
帝京FL安田の突破を止める慶應ディフェンス
一方、敗戦したものの帝京から4トライを挙げた慶應義塾大のゲームキャプテンFL川合秀和(4年)は、「先週の試合(●12-38 流経大)の反省を活かし、アタック、ディフェンスでフォーカスしたことができた」と自信をつかんだ試合となった。
Aグループのもう1試合は、早稲田大学が両翼のWTB梅津友喜、桑山淳生(ともに4年)が2トライずつを挙げる活躍を見せて、51-24で流通経済大学を下した。
【5月19日(日)関東大学春季大会試合結果】
◆Aグループ
帝京大学 42-20 慶應義塾大学(帝京大G)
早稲田大学 51-24 流通経済大学(早稲田大G)
◆Bグループ
筑波大学 85-7 青山学院大学(筑波大G)
◆Cグループ
日本体育大学 0-90 専修大学(日本体育大G)
中央大学 28-33 立教大学(中央大G)
関東学院大学 93-14 成蹊大学(関東学院大Gギオンパーク)
◆招待試合
明治大学 40-24 東海大学(静岡・草薙)
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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