人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ピックアップ コラム 2020年5月14日

困難突破トーク スポーツは今! スポーツジャーナリスト編/ 山脇明子(ロサンゼルス在住)×杉浦大介(ニューヨーク在住)

J SPORTSプロデューサーコラム by 杉山友輝(J SPORTSプロデューサー)
  • Line

今、アメリカのスポーツジャーナリストは!

新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大に直面するアメリカでは、日本同様ほとんどのスポーツイベントが中止となっている。その中で、アメリカ在住の日本人スポーツジャーナリストは、今どんな困難に直面しているのか? そしてその困難を突破すべく、どのようなモチベーションで日々を過ごしているのか?  今回の困難突破トークでは、ロサンゼルス在住でMLB、NBAの取材を中心に活動を行う山脇明子氏と、ニューヨーク在住でMLB、NBA、ボクシングに精通した杉浦大介氏がオンライン上で対談。そして、アメリカンスポーツを熟知したスポーツアンカーの近藤祐司氏が、両氏から「今のアメリカ」を聞いた。
※日本時間5月8日に収録したものです。


アメリカの今

杉浦氏

杉浦氏

近藤:現在のアメリカはどのような感じですか?

杉浦:ニューヨークはロックダウンされているので、不要不急の外出は出来ないですね。外出はスーパーに行くくらいです。パンデミック前は1年の大半を現場へ取材に行っていたので、生活も劇的に変わりました。基本的に「スポーツの現場」が存在しない状況です。


山脇:私はロサンゼルスに住んでいるのですが、NBAが中止になった3月11日を境に、生活が劇的に変わりました。それまでは出張から帰宅したら、またすぐに出張でしたが、現在の外出は1日1回のジョギングくらいです。そして、10日に1回の買い物から戻ってきたら、商品を「洗って拭いて」で大変です。

近藤:そうすると、取材が難しい現在、お仕事はどんな状況ですか?

杉浦:1年のうち300日以上現場に出ていました。特に、例年ですと4月5月は忙しいんです。MLBは開幕直後、NBAはプレーオフ、ボクシングは5月にビックファイトがありますが、今年はご存知の通り何もありません。

山脇:これまでは現場に出て、取材をして記事を書く、という流れでした。取材が出来なくなった当初は、何をしたらいいのかわからなかったです。現在は、ニュースや発表などをチェックして、そこから日本の方に伝えられるニュースを深堀りして、リサーチして記事にしているという状態です。


「現場が存在しない」ということ

近藤:今直面している困難は?

杉浦:やはり「現場が存在しない」というのがつらいですね。ジャーナリストは人と会って、インタビューするのが仕事の基本なのですが、今は出来ませんので、それが大きいです。インタビューして記事を書いて、そこから収入を得ることが出来なくなっています。

近藤:他のスポーツジャーナリストの状況は?

杉浦:今では友人の大半が、ジャーナリストなのですが、仲のいいボクシング関係の記者がコロナになってしまって、肺に血栓ができて歩けなかったそうです。今は病状も回復したそうで、安心しました。また、友人ではないのですが、ニューヨークポストのカメラマン、彼はいろいろな選手やチームからも親しまれていたのですが、彼がコロナに感染して亡くなりました。

山脇:同業者ではないのですが、息子のバスケットボールチームの、友達のお父さんがコロナになったと聞いて、とても心配です。

近藤:私は近しい関係では、かかった人はいないのですが、心配ですよね。「対面」できない今、取材方法はどうしているんですか?

杉浦:電話でのインタビューや、メールでのインタビューです。私はwebや雑誌の連載の仕事があるのですが、できることが限られているので、最近多いのは「アーカイブ」や「リーグやチームの歴史をまとめる」仕事が多いです。最近の電話インタビューでは、アメリカの大学から日本のBリーグに行くことになった、榎本新作選手のインタビュー記事を書きました。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ピックアップを応援しよう!

ピックアップの放送・配信ページへ