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3月23日にリーグ王者を決める熱戦が幕を開ける
「ANA CUP第42回日本ハンドボールリーグプレーオフ」(以下、プレーオフ)が、3月23日から東京・駒沢体育館で開催される。レギュラーシーズンの上位4チームがリーグタイトルをかけて戦うプレーオフの熱気、盛り上がりはハンドボール界随一。毎年、激しい戦いが繰り広げられている。
男子は2連覇中の大崎電気(レギュラーシーズン1位)をはじめ、トヨタ車体(2位)、豊田合成(3位)、大同特殊鋼(4位)が登場する。女子は4連覇に挑む北國銀行(1位)を筆頭に広島メイプルレッズ(2位)、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(3位)、そして昨年末の日本選手権で優勝したオムロンとのデッドヒートを制した三重バイオレットアイリス(4位)までが出場。男女ともに、この4チームの中から今シーズンのチャンピオンが決まる。
今回のプレーオフでの注目点はトーナメント方式からステップラダー方式に変わったことだ。前回まではレギュラーシーズンの1位と4位、2位と3位が準決勝を戦い、その勝者が決勝を戦っていたが、今回から初日(3月23日)の1stステージでレギュラーシーズン3位と4位が対戦し、勝ったチームが翌日(24日)に2位チームとの2ndステージへ。その勝者と1位のチームが最終日(25日)にトロフィーをかけて争う形式に。3、4位のチームは3連勝しないと頂点に立てないが、1位のチームは1つの試合に勝てば優勝と、よりレギュラーシーズンの成績に意味がある方式になった。1位チームは試合数に関しては有利になるが、最も実戦から遠ざかった状態で試合を迎えることにもなる。そうした点を考慮すると、2位以下にも充分チャンスはあり、新たなドラマが生まれる可能性も。
また、新方式とともに見所の1つになるのが、世界のトレンドになっている7人攻撃などのGKを下げてCPを投入する戦い方だ。昨シーズンに比べると、今シーズンは7人攻撃や1人退場中の劣勢時にGKを下げてCPを投入するシーンがよく見られ、もはやスタンダードな戦術と言っても過言でない。この戦い方はCPの人数を同数、あるいは優位にでき、得点を奪える確率が高くなるが、その分、ゴールが無人になるため1つのミスがそのまま失点につながる諸刃の剣でもある。レギュラーシーズンとは違い、独特の雰囲気の中で行なわれるプレーオフでは、こうしたプレーが勝負の分かれ目になるかもしれない。
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