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モーター スポーツ コラム 2022年11月4日

今年も劇的なドラマが生まれるのか?緊迫の2022王座争い、いよいよ開幕

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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レース後半に入っても、37号車の大量リードは続いたのだが、そこに待ったをかけたのが、RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴。1周1秒近いペースで追いついていき、残り6周のところで背後に接近。前でチェッカーを受けた方がチャンピオンという、最終戦の最終盤で目が離せないバトルが繰り広げられた。

山本のプレッシャーを受けながらも、なんとかトップを守り切った平川。最終ラップの最終コーナーを立ち上がり、誰もが「2020年のGT500チャンピオンは平川だ」と確信した瞬間……信じられない光景が飛び込んできた。

ガス欠に伴い、37号車は加速せず、ゴールまで400~500mというところで、100号車が逆転。文字通り先にチェッカーを受け、大逆転でのシリーズチャンピオンを決めた。

2020年の最終戦では歴史に残るチェッカー目前での転劇が繰り広げられた。

こうして、直近2シーズンともに、誰もが予想していなかった結末で、チャンピオン決定の瞬間を迎えている。そんななかで迎える今季の王座争いだが、数字上では6台がチャンピオンの可能性を残している。

シーズン序盤からライバルを上回る速さをみせてきた日産の新型Zがランキング上位を独占。第2戦富士での大クラッシュから見事な復活を果たしたNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が58ポイントで首位につける。それを2.5ポイント差で追いかけるのが、第5戦鈴鹿で“テール・トゥ・ウィン”という大逆転劇を果たしたNo.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バケット)が2番手で続いている。

当初は、この2台による一騎打ちかと思われたが、第7戦オートポリスで今季初優勝を飾ったNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)が、トップから4ポイント差の3番手。この3台が自力でのチャンピオン獲得の権利を有している。

そのほかに、17ポイント差でNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)、20ポイント差でNo.37 KeePer TOM’S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)とNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)がつけている。

今年はどんなドラマが待っているのか……。多分、最後の最後までもつれ合う王座決定戦となることは間違いないだろう。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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