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ただ、ストレートでのトップスピードの速さはドゥカティ・パニガーレV4Rが優勢です。第2戦アッセンでも最高速が300kmを超えて来ていましたし、これは大きなアドバンテージと言えます。しかしながら、乗りこなせているのはランキング首位のアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)だけ。ドゥカティワークスのマイケル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)はまだ一度も表彰台を獲得できていません。
逆に厳しい状況にあるのはカワサキZX−10RRかもしれません。ジョナサン・レイ(カワサキ)が3勝をマークしてチャンピオン争いを展開していますが、アレックス・ロウズ(カワサキ)が今季まだ一度も表彰台に登れておらず、ある意味どんなマシンでも乗りこなせるレイの巧さが際立つ形になっています。1発の速さではロウズもポテンシャルの高さを引き出せるのですが、決勝レースではペースがレイに比べて明らかに厳しい状況です。
そんな3社のマシンに次いで、今勢いに乗っているのがホンダです。今季はホンダCBR1000RR−Rもかなりの改善が見られ、スーパーバイク世界選手権にMotoGPからスイッチしてきたイケル・レクオナ(ホンダ)がついに3位表彰台を獲得しました。バウティスタを失ったホンダとしてはその後釜に相応しいポテンシャルを持ったライダーを招聘したと言えますし、今季のラインナップ発表の時には予想しづらかった展開です。ベース車両のパワー、トップスピードの速さも活かされているホンダCBR1000RR−Rの今後のさらなるポテンシャルアップは大いに期待が持てます。
一方で厳しい結果に終わっているのがBMW。昨年登場したBMW M1000RRの速さは期待通りとはいかず、エストリルを前にポルティマオでプライベートテストを行ったとのこと。昨年までチャンピオン争いをし、新たなチャレンジを求めて移籍したスコット・レディング(BMW)も最高位が5位と苦戦中です。
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