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モーター スポーツ コラム 2022年5月11日

【FIA フォーミュラE世界選手権 2022第7&8戦・ベルリン:プレビュー】ドイツメーカーのプライドをかけた戦い

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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ベルリンのコースレイアウト

ベルリンのコースレイアウト

これで単独のランキング首位はストフェル・バンドーン(メルセデス)=81点となり、ランキング2位にジャン・エリック・ベルニュ(DSテチータ)=75点、ランキング3位にミッチ・エバンス(ジャガー)=72点とポイントリーダーがまた変わることになりました。今季限りで撤退ということで最後の母国レースとなる「メルセデス」はチームランキングでも首位につけた状態でベルリンの戦いに挑みます。

一方、「ポルシェ」は前戦モナコではパスカル・ウェーレイン(ポルシェ)がトップを走行しながらローズヘアピン手前でストップ。アンドレ・ロッテラー(ポルシェ)と2台共にリタイア、無得点に終わるというウィークエンドになり、メルセデスとは非常に対称的な結果で母国ラウンドを迎えることになりました。

ポルシェは来年以降、WECなどのスポーツカーレースにも復帰する予定ですし、将来的にはF1への参戦も噂されています。メルセデスがF1で苦戦する一方で、未来のモータースポーツ活動を推し進めているポルシェ。ドイツ・ベルリンの戦いは両社のプライドをかけた戦いが楽しめそうです。

その舞台となるベルリンのテンペルホーフ空港・市街地サーキットは、元ベルリン国際空港の跡地を利用したコースです。2021年の開催はありませんでしたが、コロナ禍でレースが相次いでキャンセルされた2020年はレイアウトを変更しながら一気に6レースを開催したこともありました。

ランキング首位のストフェル・バンドーン(メルセデス)も、ランキング2位のジャン・エリック・ベルニュ(DSテチータ)も2020年の連続レースで優勝を飾っており、元F1ドライバーの2人はベルリンでのレースでも軸になっていく存在でしょう。

ベルリンで強いチームはDSテチータで、2020年は6戦中3勝をマークしています。フランスのDSオートモービルのワークスチームであるDSテチータですが、ジャン・エリック・ベルニュ(DSテチータ)含め今季はまだ勝利がありません。同チームはシーズン開幕のサウジアラビアこそ低調な成績に終わったものの、それ以降は徐々に復調してきているので、母国ドイツのメーカーを撃破できるか注目です。

今回は土日の2レース制で行われ、5月14日(土)=第7戦が左回り、5月15日(日)=第8戦が右回りの異なるレイアウトで行われるのも興味深いところ。土日のそれぞれのレースで勢力図が変わる可能性もあり、優勝をかけた争いはもちろんですが、年間チャンピオンを考えれば、ベルリンでいかに多くのポイントを重ねられるかが今後の鍵になるでしょう。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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