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モーター スポーツ コラム 2020年9月30日

SUPER GT第5戦プレビュー|今年のGT500は、まったく予測不能!

SUPER GT by 秦 直之
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前回のもてぎでは、GT300でLEON PYRAMID AMGの蒲生尚弥/菅波冬悟が予選13番手から優勝を飾り、抜けないコースと言われていた定説を覆したが、このチームとコースの相性は抜群で、昨年も最終ラップのガス欠がなければ、もてぎで3年連続勝利、今年と合わせて4年連続となるはずだった。最大の勝因となったのは、タイヤ無交換作戦をきっちり決めたこと。

同じような作戦に討って出たチームもあったが、成功しなかったのはタイヤの硬さに違いがあり、LEON PYRAMID AMGはよりハードなタイヤを履いていたという。これにより、ランキングトップを行く、GAINER TANAX GT-Rの平中克幸/安田裕信組に1ポイント差にまで肉薄することに。

ただし、この2チームに加え、SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人/山内英輝組は、もはやウエイト100kgとなっており、しばらくは我慢のレースを強いられそうだ。とはいえ、SUBARU BRZ R&D SPORTはここまでの3戦、異なるサーキットであっても上位入賞を果たしており、今までのようなコーナーでは速いけれど……という印象ではなく、オールマイティに速くなってきた。これが重さを苦にしないほどバランスに優れる、ということであれば、まだまだ大暴れの可能性もある。

第4戦ではウォームアップ走行中のエンジントラブルからグリッドスタートとなった61号車 (SUBARU BRZ R&D SPORT)だが、波乱の展開を乗り越え3位を獲得した。

歯車がしっかり噛み合えば、前回に続いて推したいのがTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの嵯峨宏紀/中山友貴だ。すでに速さは第3戦・鈴鹿のポールポジション獲得で実証済だが、どうにも決勝の展開に恵まれず。そこが、歯車が……とした理由ではある。また、GT-Rと富士の相性も良さそうとあって、TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-Rの星野一樹/石川京侍組が、まだ39kgということもあり、注目の存在だ。

そして、そろそろ来なければ、もう後がないのがグッドスマイル初音ミクAMGの谷口信輝/片岡龍也組。3年周期でのチャンピオン獲得を、声を大に語っていたが、未だ表彰台にさえ立てぬ展開となっている。残りはたかが4戦、されど4戦だけに、いったん勢いづけば巻き返しも不可能ではなかろう。

4号車(グッドスマイル初音ミクAMG)の復活をファンは待ち望んでいる。

さて、この第5戦から、いよいよ観客を入れての開催となる。きっとファンの熱い声援が、ドライバーたちを奮い立たせるだろう。とはいえ、5,000人程度ということで、見たい人すべてが見られるわけでもなく……。引き続きJ SPORTSでの放映にも注目していただきたい。

文:秦 直之

秦 直之

秦 直之

大学在籍時からオートテクニック、スピードマインド編集部でモータースポーツ取材を始め、その後独立して現在に至る。SUPER GTやスーパー耐久を中心に国内レースを担当する一方で、エントリーフォーミュラやワンメイクレースなど、グラスルーツのレースも得意とする。日本モータースポーツ記者会所属、東京都出身。

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