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半年ぶりにシリーズ再開!
プロトタイプカーとGTマシン、4クラスの混走による世界耐久選手権(WEC)の2019-2020シーズンは、2月の第5戦「ローンスター・ル・マン」終了後に、予定されていた3月の第6戦セブリング12時間が新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大のためにキャンセル。4月のスパ、6月のル・マン24時間も開催が延期されていた。
今回はその延期されていたスパ6時間が第6戦として8月13〜15日に開催。その予選、決勝の模様はJ SPORTSで生中継、J SPORTSオンデマンドでもLIVE配信する。シリーズの再開は実に半年ぶりとなる。このレースは9月に行われる第7戦ル・マン24時間の前哨戦となる重要なレース。シリーズ連覇を狙うトヨタは、今年もこのレースでル・マン用のローダウンフォースエアロを装着する。なお残念なことに今回のレースは無観客での開催となる。また次戦のル・マン24時間も無観客で行われることが10日に発表された。
スパ名物のオールージュ。スロットル全開のまま飛び込むこのコーナーはドライバーの技量と度胸が問われる。 昨年スパ-フランコルシャンで開催された第7戦は雨に雪、雹まで降る大荒れの天候となった。
スパ・フランコルシャンは、ベルギー東部、ドイツとの国境に近いアルデンヌの森に1921年に設営された山岳コース。現在のコースは安全面での改修を受け、一周7.004kmと短縮されている。山岳コースのためコースはアップダウンに富み、タイトな1コーナー(ラ・スルス)を抜けた先は一気に急な坂を駆け上る名物コーナーであるオールージュ。コース中盤〜後半にもタイトなテクニカルコーナーが連続するドライバーズサーキットでもある。またコースは山中にあるため、場所によって天候も変わりまた天候の急変もあり、”スパウェザー”と呼ばれ、エントラントを悩ませる。
今シーズンは車両の性能調整が厳しくなかなか連勝が続かないトヨタだが、今季はこれまでの5戦で7号車(ホセ・マリア・ロペス/小林可夢偉/マイク・コンウェイ)が2勝でポイントリーダー、8号車(ブレンドン・ハートレー/中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ)が1勝でランキング2位につけている。今回も優勝を目指しているのは間違いないが、この勢いをル・マン24時間につなげたいはず。またポイントを加算してシリーズ連覇へ、そしてTS050 HYBRID最後のタイトル獲得へ近づきたいところだ。
LM P2クラスは、42号車クール・レーシング、29号車レーシングチーム・ネダーランド、38号車イオタ、22号車ユナイテッド・オートスポーツと毎戦ウィナーが変わる大接戦が続いていたが、22号車が連勝してポイントリーダーに立った。これに優勝はないもののランク2位につけている37号車ジャッキー・チェン・レーシングを加えた上位争いはまだまだ続いている。今回ここから一歩抜け出すチームはあるのかに注目したい。もちろん山下健太がドライブする33号車ハイクラス・レーシングも要チェックだ。
「世界のヤマケン」は虎視眈々とポディウムを狙う走りを見せている。スパでは33号車ハイクラス・レーシングにも注目したい。
LM GTE PROクラスは、第5戦オースチンで95号車アストンマーティンが3勝目を挙げて2位51号車AFコルセのフェラーリに26点差をつけ、タイトル争いから一歩抜け出す形となった。しかしまだ逆転の可能性は十分にあるので、ランキング2位以下の奮闘に期待したい。特にポルシェの巻き返しに注目しておきたいところだ。
LM GTE AMクラスでは、83号車AFコルサのフェラーリがポイントリーダーであるが、3勝目を挙げた90号車TFスポーツのフェラーリがわずか2点差でこれを追う状態。さらに98号車アストンマーチンがトップと6.5点差で3位につけている。今回はダレン・ターナーに代わりBMWワークスドライバーだったアウグスト・ファルフスがドライブする。アストンマーチンの今季初優勝はあるのか? なお日本の70号車MRレーシング(石川資章/オリビエ・ベレッタ/ケイ・コッツォリーノ)は、今回はエントリーしていない。
混戦模様のLM GTE AMクラス。98号車アストンマーチンはル・マン24時間を前に日本のファンにもお馴染みのアウグスト・ファーフスを起用し首位奪還を狙う
J SPORTSでは、予選を14日深夜0時45分〜3時30分をオンデマンド限定で、決勝を15日午後8時〜深夜3時30分にLIVE放送予定(J SPORTS 3/J SPORTS オンデマンド)。
文:皆越 和也
皆越 和也
1961年熊本県出身。1980年代後半に富士スピードウェイで観戦した「WEC in JAPAN」で四輪モータースポーツに目覚め、モータースポーツ専門誌編集部等を経てフリーランスのフォトライターに。SUPER GTは全日本GT選手権がスタートした1993年より、ほとんどのレースを現場で取材している。
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