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モーター スポーツ コラム 2019年8月23日

“何かが動き出す”もてぎラウンド

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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「嬉しいというよりは、感謝の気持ちの方が大きいです。ここまで出なかった中、チームの皆さんがすごく頑張ってくれました。また周りで支えてくれるファンやスポンサーの皆さん、そして家族も応援してくれたおかげで今週末は自信を持ってレースができました」

そう記者会見で語った平川は、肩の荷が下りたような表情をしていた。

これで今季初ポイントを手にした平川。ランキング首位との差が大きく、ここからチャンピオン獲得は難しいが、このもてぎでの初勝利で、今後何かが動き出すのかもしれない。今後の彼の活躍から目が離せない。

そして、このもてぎラウンドで、もうひとつ“動き出した”ものがある。2019シーズンのチャンピオン争いだ。

ここまで序盤戦で好結果を出していた山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が第4戦富士に続き、第5戦もてぎでもノーポイントとなった。これに対しランキング2位につけていたニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)は予選12番手からレース戦略も駆使して逆転。3位表彰台を獲得した。これでポイントランキングはキャシディが28ポイントでトップ。山本は27ポイントでランキング2位となった。

キャシディ

ランキング首位の座から陥落した山本は「2戦連続でノーポイントは痛いです」と険しい表情を見せた一方、逆転トップに立ったキャシディは「昨年と同じシチュエーションになった。あとは予選でのペースを改善すれば、きっと(タイトル獲得も)いける」と自信に満ち溢れた表情を見せた。

今季のチャンピオン争いは、このもてぎラウンドで完全に形勢が逆転したように思える。このままキャシディが逃げ切るのか?山本の再逆転はあるのか?それとも、第3の候補者が現れるのか?いよいよ2019チャンピオン争いも佳境を迎え始めた。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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