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モーター スポーツ コラム 2019年7月5日

小暮卓史が小暮卓史について語る小暮卓史のための小暮卓史 「SUPER GT第4戦チャン・インターナショナル・サーキット」

小暮卓史が小暮卓史について語る小暮卓史のための小暮卓史 by J SPORTS 編集部
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前回、「小暮卓史が小暮卓史について語る小暮卓史のための小暮卓史」で第4戦タイ大会に向け、ダイエット宣言を果たした小暮。その結果はすでに動画で報告済みだが、タイではレース後にちょっとしたボーナス!? が待っていたという。

SC直前のピット戦略が奏功

・予選は”もったいない”に尽きる
なんと予選では2度も同じクルマに引っかかってしまい、アタックできなかったんです。時間があったにも関わらず……。たまたまとは言え、同じクルマに2度も思いっきり引っかかってしまいました。もったいなかったですね。朝の公式練習では6番手に行けたしクルマも速さがあったので、決勝に向けて自信はありました。当然、ノックアウト予選でも、決勝で表彰台を狙えるポジションが獲れると思っていたんですけどね。僕のQ1でまさかの21位とは……。

GT300って出走台数が多いじゃないですか。今回は(コース上の)場所取りに失敗してしまったかなという感じです。自分の力もさることながらクルマの力も出さないままアタックが終わってしまったので、ホントに悔しかったです。

・ドライバー交代直後にSC導入
セーフティカー(SC)直前のピットインだったんです。僕がコースに復帰してすぐにSCが入ったんです。ギリギリでしたね。ちょっと違うだけで大違いですからね。タイヤ温めているときくらいにSCが入ったんです。前半で元嶋(佑弥)選手がすごく頑張ってくれたし、チームもピットワークでずいぶんと頑張ってくれました。ピットに戻るタイミングと早いピットワークのおかげで、ポジションアップができたんです。ただ、セーフティカー明けのリスタートではポジションは上げてません。リスタートそのものは問題なかったんですが、僕自体が抜くことも抜かれることもしてないんです。前にいた25号車(HOPPY 86 MC)と”付かず離れず”だったんです。リスタート後にも抜けそうなチャンスはあったものの抜けなくて。その後、ずっと様子は伺っていたんですが、最後のほうになってようやくプッシュできました。でも後方から33号車(エヴァRT初号機 X Works GT-R)もペースを上げてきてて。ここはGT-Rが速いので、それを押さえるのに必死でした。一方で前の25号車が下がってきたので、3台連なってしばらく走ってました。

・戦略が実り、5位チェッカー
まず元嶋選手で引っ張って、ピットインのときにタイヤは左の前後2本を交換(※1)して凌ぎ切る作戦を採りました。これでピット作業の時間を縮めることができましたね。タイヤ無交換作戦もできなくはなかったんですが、博打的要素が大きくなるんです。どうしても無交換だと急激にラップタイムが落ちてくる可能性があったので見送りました。どのみちピット作業では燃料を積むわけだから、その間にタイヤ交換できる時間はあったので2本を交換したというわけです。結果的にはミニマムの時間で作業ができましたね。いやぁ、ポイントが獲れて良かったですよ。なにより21番手から5位に上がったというのは大きなこと。ほんとに良かったし、僕としてもうれしかったですね。

・タイではレース後に観光を!
家に帰ってきたのはレース後の水曜日でした。実はレース後に(タイのリゾートビーチとして知られる)パタヤに行ったんです。チームが観光に連れて行ってくれました。こんなことは初めてですよ。これまではモデューロさんやケーヒンさんなどスポンサー関係でタイのオートサロンに行ったり、現地工場へ表敬訪問をしたことはあるんですが、今回は完全に観光でしたから。リフレッシュするいい機会になりました。辛いタイフードも全然平気なんで、楽しませてもらいました。タイからは火曜日に帰国したんですが、その足でチームがある名古屋に立ち寄ったので帰宅が水曜日になったんです。実のところ出発は成田だったので、名古屋からまた一旦成田に行ってクルマで家に戻ったので、別の意味でハードなスケジュールになりましたけどね(笑)。

・次戦に向けて
今年2回目の富士は500マイルの長丁場。88号車としては耐久レースは苦手じゃないんですが、今回の予選のようなことは絶対に避けないと。レースでは確実に着実に走り切ってポイントを獲りたいですね。ぼちぼちハンディウエイトも増えてきたので、このくらいのタイミングで表彰台に上がっておきたいところです。それに500マイルはボーナスポイント(※2)もあるし。正直、(結果を)狙っていけると思います。

前半戦が終わりましたが、今年はオフシーズンにテストをしておらずレースのときしかクルマ(レーシングカー)に乗っていないこともあってか、レースのたびにいきなりクルマに乗るという感じがありました。とはいえ、4月から毎月レースがあってクルマにもだいぶ慣れてきたし、僕自身の身体もだんだん温まってきたというか、レースモードになってきたというか……。なのでレースがない7月はコンディションをキープするためにもレーシングカートでも引っ張り出して乗ろうかと思っているんです。やっぱりレーシングドライバーは何かしらクルマに乗ってないとね。目覚めたセンサーをしっかりと管理してキープすることで、もっと細かなセンサーが活発になってくると思います。さらに勢いをつけて、後半戦につなげていきたいですね。

※1:サーキットのコースレイアウトが時計回りの場合、タイヤは右側よりも左側が長い距離を走行するためにその分磨耗が進む。よって、左側前後2本の交換を行った。
※2:SUPER GTではレース距離が700km以上の場合、以下のようにポイントを定めている(カッコ内は通常レースでのポイント)  1位:25(20)pt、2位:18(15)pt、3位:13(11)pt、4位:10(8)pt、5位:8(6)pt、6位:6(5)pt、7位:5(4)pt、8位:4(3)pt、9位:3(2)pt、10位:2(1)pt


まとめ:島村元子
J SPORTS編集部

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