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モーター スポーツ コラム 2019年5月8日

小暮卓史が小暮卓史について語る小暮卓史のための小暮卓史 「SUPER GT第2戦富士スピードウェイ」

小暮卓史が小暮卓史について語る小暮卓史のための小暮卓史 by J SPORTS 編集部
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「小暮卓史が小暮卓史について語る小暮卓史のための小暮卓史」のtwitterで「表彰台に上がりたい」といっていた小暮。有言実行とはまさにこのこと、富士大会で早くも3位表彰台をゲットし、さぞかし足取りも軽やかに群馬への帰路に就いたのでは!?

雨が味方してくれないまでも、敵に回さず済んだ

・予選10位から3位獲得
則竹さん(Team JLOC代表)にすごく喜んでいただきました。正直、まさかすぐに結果が残るとは思っていなかったので、チームのみんなが喜んでいました。

レースに関しても、コンビを組む元嶋(佑弥)選手とも色々情報をやり取りしてうまくできてます。元嶋選手が、僕から「レースに対する取り組み方だったり、チームの動かし方だったりを学んでいる」と言ってたそうですが、僕も彼から色々聞いてますよ。2年(※1)多く乗ってる分、クルマのことは彼の方が知ってますからね。

・ドライでスタートしたかったのに…
令和最初のレースで表彰台に上がれて、ありがたいですよ、ホント。最初、チームからはクルマの特性があまり富士には合ってないと聞いてたんです。そこへ来て決勝は直前に雨になったじゃないですか。あれは結構しびれましたね。

しびれた、というか大変だったというか…。実のところ、チームとしてはなんとしてもドライでスタートしたかったんです。でもあの雨になってしまい…。僕は2スティント目を担当したので、元嶋選手から引き継いだときはほぼドライに近づいていました。まぁ、ダンプコンディションですかね。タイヤはスリックを着けていましたが、クルマのバランスは悪くなかったです。確かにコースインして数周は気を遣いましたが、あとは路面コンディションが良くなっていったので、さほど気にならなかったですよ。

雨のレースになると色んなことを考えて走る必要があるんで、頭がイタいです。だって自分たちがどんなにベストを尽くしても、状況に応じて味方してくれるとき時と、そうじゃない時がありますから。まぁ今回はミスなくレースをして、味方してくれないまでも敵には回さずに済んだのかな。
小暮卓史が小暮卓史について語る小暮卓史のための小暮卓史 「SUPER GT第2戦富士スピードウェイ」
・現在、クルマの把握は70%
今回も予選Q2を担当したんですが、もうちょっとうまくやりたかったかな。まだクルマを100%把握しているわけじゃないので、今後より引き出しを増やしていきたいですね。クルマの限界までは行けるんですが、ただその行き方がまだちょっと…。このクルマって、攻めたときの許容度がすごくあるんです。懐が深いんですよ。だからコントロール性は悪くないものの、行き過ぎるとタイムがググッと落ちてしまう。行き過ぎてダメだったところがあるので、抑えるところは抑えないと。その見極めを把握しなきゃ、と感じています。

僕自身、このクルマはまだ70%しかモノにしていないかな。走行時間が少ないので…。もちろん、全体的なものは掴んでいます。ただそこからコンマ何秒というタイムを削っていくために、もうちょっとがね。幸い、鈴鹿を前にオートポリスでタイヤテストがあるんで存分に走ってきます。今シーズンはオフのテストをしないでレースを迎えているので、初のタイヤテストです。走り込むには絶好の機会ですね。

・うれしい結果でも帰路の渋滞はヤバかった
今回は、レースが終わるのが遅くなった(※2)じゃないですか。「渋滞していても結果がいいと…」なんてtwitterでお話ししましたが、今回の(自走での)帰り道は相当ヤバかったですよ。もう眠くて眠くて…(苦笑)。キツかったなぁ。雨でレースをした後だったから、ホント堪えましたよ。もうこの時期の富士はしょうがないですよね。まぁ今回は結果が良かったから良しとしましょうかね(笑)。

・次の鈴鹿ではガンガン行きたい
クルマの特性としては、富士同様、鈴鹿もあんまり合わない方だと聞いてるんです。でも今年はセッティングが変わってきて、ちょっとずつ向上しているんですよね。元嶋選手から去年の状況を聞いて富士に臨んだんですが、結果的に富士ではいい感じで走れたので、鈴鹿に向けてもかなり期待はしています。

今度こそドライでレースがしたいです。もうはじめからいいコンディションでなんにも考えず、ガンガン行きたいですよ。富士で表彰台に上がったから、鈴鹿ではもうひとつ上、もしくは一番上を目指していきたいですね。オートポリスでしっかりとテストをして、鈴鹿に繋げられるようにしたいと思います。
※1:元嶋佑弥選手は2017年にJLOCからスポット参戦。フル参戦は2018年から。

※2:今大会は500kmレース。加えて、当日は午後2時30分スタートのあと、セーフティカー導入や赤旗中断の影響で先頭車両が110周を終えた時間は午後6時10分を過ぎ。おおよその目安より40分ほど遅い終了時間となった。


まとめ:島村元子
J SPORTS編集部

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