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【ハイライト動画あり】U-20日本代表、22年ぶりのベスト8進出ならず。120分通して猛攻も、最終盤の失点でフランスに敗れる|FIFA U-20 ワールドカップ チリ 2025
サッカーニュース by J SPORTS 編集部
20本を超えるシュートを放ち、幾度となくゴールネットを揺らすかと思われた猛攻。しかし、若きサムライたちの前に立ちはだかったのはフランスの絶対的守護神と、あまりにも無情な結末だった。史上初のグループステージ3連勝を飾ったU-20日本代表の挑戦は、22年ぶりのベスト8まであと一歩のところで、涙とともに幕を閉じた。
FIFA U-20 ワールドカップ チリ 2025 ラウンド16(10月9日)
【ハイライト動画】日本 vs. フランス
■ 日本の猛攻、立ちはだかったフランスの壁
日本は、開始早々から積極的な姿勢を見せ、フランスゴールへ迫る展開に。
まず前半2分、MF齋藤俊輔がペナルティエリアに侵入し左足を振りぬいたが、GKの好セーブに阻まれる。
そして前半36分には、デザインされたコーナーキックから最後はまたもや齋藤俊輔。力強く振りぬいたシュートは惜しくもクロスバーに直撃した。そして、その直後同じく前半36分、相手のゴールキックを敵陣で引っかけると、MF石井久継がそのままシュート。これもポストに弾かれ、1分の間に2度も枠に嫌われることに。
試合はスコアレスで前半を折り返し、迎えた後半6分、DF小杉啓太の絶妙なスルーパスを受けた齋藤俊輔が裏に抜け出し、GKと1vs1の決定機を迎える。しかしGKリサンドル・オルメタのファインセーブに阻まれ、ゴールならず。先制点まであと1歩のところまで迫り続けるも、ネットを揺らすことができない。
攻勢から一転し、後半26分、フランスのショートカウンターを受け、FWタジディン・ムマディにDFの裏に抜け出される。しかし、小杉が懸命に戻り、スライディングでシュートを間一髪のところでブロックした。
この試合で解説を務めた元日本代表DF・名良橋晃氏もこのプレーに対し、「素晴らしい。守備のお手本ですよ」と大絶賛。小杉啓太の好プレーで無失点に抑えた日本は待望の先制点を狙うべく、さらに攻勢を強める。
後半27分にFW高岡伶颯がGKとの1vs1、同じく後半44分にMF横山夢樹が左サイドから強烈なシュートを放つも、どちらの決定機もフランスの守護神オルメタに触られ、得点とはならない。
日本は90分間で19本のシュートを放ち、フランスゴールに何度も迫るもネットを揺らすことはできず。試合はベスト8をかけて勝負の延長戦へ。
J SPORTS オンデマンド番組情報
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配信期間 : 2025年10月10日午前4:15 ~
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FIFA U-20 ワールドカップ チリ 2025 ラウンド16-6 モロッコ vs. 韓国
配信期間 : 2025年10月10日午前7:45 ~
■ 勝利への執念をみせた延長戦
延長戦に入っても、攻めの姿勢は揺るがない。
延長前半5分、セットプレーのチャンスに頭で合わせたのはDF喜多壱也。頭1つ抜け出した見事なヘディングシュートだったが、これもクロスバー直撃。ゴールまですぐそばまで迫るも、あと一押しが出ない。
延長後半には、スタジアムに駆け付けた地元チリ・サンティアゴのファンからも日本コールが起きるほど、会場は日本の勝利を後押しする雰囲気に。
そんなスタジアムの期待も背負い、延長後半12分に日本はロングカウンターを仕掛ける。ここまでの激闘で疲労もある中、日本代表の選手たちはなんと4人が力を振り絞り全力疾走でゴールへ向かう。最後はMF佐藤龍之介がシュートを放ったが、無常にも枠を外れた。
■ 延長終盤、あまりに無情な幕切れ
そしてこのままPK戦に突入するかと思われた延長後半14分、フランスは、ペナルティエリア内でDF梅木怜のハンドがあったと主張し、フットボール・ビデオ・サポート(FVS)をリクエスト。この主張が認められ、日本は試合終了間際に痛恨のペナルティキックを献上した。
ペナルティキックの判定が下された瞬間、日本はGKの交代を決断。
GKピサノアレックス幸冬堀尾に代えて、今大会の出場権がかかったAFC U20アジアカップ準々決勝で、PK戦勝利の立役者となったGK荒木琉偉を投入。しかし、FWリュカ・ミシャルが放ったPKはゴール右上に突き刺さり、延長後半15+3分、痛恨の先制ゴールを許す。
そのまま試合は0-1で終了し、若き日本代表の旅はベスト16敗退という形で幕を下ろした。
■ キャプテンが語る「ベスト16の壁」
試合後、キャプテンの市原吏音は、「決め切るべきところで決められなかった。フランスはしっかり守って、最後決め切るべきところを決めた。今、受け入れるのは難しいですけど、これが世界の戦いだし、ベスト16の壁と言われているところの弱さというか…。悔しいです」と正直な気持ちを語った。
船越監督は、「悔しいの一言に尽きます。選手は最後まで魂の入ったプレーをしてくれたので、そこには満足しています。後は僕の執念が足りなかったので、勝たせてあげられなかったというのが一番かなと思います」と語り、悔しさをにじませた。
結果こそベスト16敗退となったが、今日、フランス相手に恐れず披露したアグレッシブで攻撃的なサッカーは、日本だけでなく世界に大きな印象を残したはずだ。そんな魅力あふれる船越ジャパンの物語は次のステージへと続いていく。
J SPORTS 編集部
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