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サッカー フットサル コラム 2024年1月29日

高校年代二冠を獲得した常勝軍団のしなやかなリーダー。山本虎が新たに提示した『青森山田のキャプテン』像 【NEXT TEENS FILE.】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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試合前にベンチ外のメンバーとハイタッチを交わす山本

「三冠を目指していた中で一冠目を落としたというのは凄くショックでしたし、『ここからどうすればいいんだろう……』とは思いましたね」(山本)

印象的だったのは試合後の表情だ。センターバックの相方でもある小泉佳絃が号泣するのに対し、山本は悔しさを噛み締めながらも、ほとんど顔色を変えずに取材陣へ対応していた。今から考えれば、あの時にキャプテンの残された2つのタイトル獲得への覚悟は揺るがないものになったのだろう。

リーグの後半戦もすべてのことがうまく進んだわけではない。柏レイソルU-18には5失点を喫し、ホームで完敗を味わった。首位攻防戦の川崎フロンターレU-18戦には勝利したが、その次の試合では同じく上位対決となった尚志高校戦に0-2で敗れてしまう。勝てば優勝が決まる第21節の昌平高校戦も、終盤の2ゴールで追い付いたとはいえ、大事なゲームでの足踏みを強いられた。

ただ、山本は常に心のど真ん中に確固たる意志を据えていた。それは「満足せずに、過信せずに、良い準備をすること」。チームには芝田玲や菅澤凱をはじめ、闘志を前面に打ち出せるリーダーたちがいた。彼らの意志も尊重しながら、引き締めるところは引き締める。キャプテンを中心にしたグループのバランスも、シーズンを追うごとに整っていった印象も強い。

最終節にきっちり勝利し、2年ぶりに手にしたプレミアEAST王者という肩書を引っ提げて、挑んだプレミアリーグファイナル。向かい合うはWESTを堂々と制したサンフレッチェ広島ユース。強力なアタッカーを揃える相手に先制を許したものの、青森山田が試合を諦めるはずがない。なぜなら、彼らは青森山田だからだ。

最終盤に奪った90分と90+4分の連続ゴールで、劇的な逆転勝利を飾った試合後。山本はチームへの手応えをこう語る。「悪い流れの中でも勝ち切れたことは、今シーズンの自分たちが成長してきたところだと思いますし、正直、負けたら普通に“負け試合”だったので、その中でも最後まで諦めないで勝てたことは良かったですね」

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