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また、ピヴォとして起用された清水と平田も奮起して、前線でしっかりとボールを収めて攻撃の時間を作り、同時にプレスバックして守備でも奮闘した。
アルゼンチン相手にこれだけの試合ができたことには自信を持っていい。
だが、同時にこういう試合展開になったのは、アルゼンチン自身が受け身の試合を選択したからでもある。
アルゼンチンは約30時間もかかる長距離移動を経て来日したばかりだった。従って、アルゼンチンの選手たちのコンディションが良いわけはない。
それを自覚していたアルゼンチンは、エネルギーを使わずに結果を残そうとしたのだ。
しかも、アルゼンチンは前半の早い時間にセットプレーから得点した。日本はパス回しはうまいが、しっかり守れば無失点で切り抜けられる。それが、彼らの判断だったのだ。
「負けるわけにはいかない」 選手たちに指示を送るアルゼンチン代表マティアス・ ルクイス監督
無理はせずに、ゲームをコントロールしながら1対0のまま試合を終わらせる(チャンスがあれば2点目を奪って勝負を決める)。それが、1点をリードしてからの彼らのプランだった。
そして、実際にアルゼンチンはプランを実行して、「勝利まであと1分」という時間までリードを保った。
そんな試合展開だったから、アルゼンチンの選手たちは決定的なビッグプレーをしたわけではない。だが、正確なパスをつないでゲームをコントロールしたのは見事だった。
日本のプレスを受けてボールロストの危険がある場面では、ロングボールを蹴って「ボールを捨てる」こともあったが、それ以外ではアンフォースドエラーはほとんどなかった。
日本にはパスが流れてラインを割ったり、相手にカットされるエラーがかなりあったが、アルゼンチンはそういうミスをほとんどしていない。
また、アルゼンチンではピヴォとして3人の選手がプレーしたが、いずれもしっかりとボールを収めて試合の流れを作っていた。自ら突破したり、強烈なシュートを放ったりと言った派手なプレーはなかったが、その技術の高さは存分に発揮。
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