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試合終盤、平田ネト・アントニオ・マサノリがGKを巧みにかわしてシュートを決めた
内容としてもほぼ互角の展開での引き分け……。アルゼンチン代表のマティアス・ルクイス監督も「引き分けは試合内容を反映した妥当な結果」と評した。
真っ向勝負を試みて一蹴された昨年のブラジル戦と比較すれば、日本代表の強化が進んでいることは明らかだった。
キックオフ直後は日本がボールを握ってアルゼンチン陣内でのプレーが続いた。
先発メンバーはピヴォ(トップ)に清水和也を置き、アラ(サイド)に金澤空と堤優太、フィクソ(DF)に吉川という布陣。これは、直近のウズベキスタン遠征でも組んできたセットだったのでパス回しは非常にスムースだった。
ただ、その後、平田をピヴォに置いた2番目のセットに切り替わると、パスに乱れが生じる。平田と内田隼太はスペインのクラブに所属しているため、ウズベキスタン遠征には参加できなかったため、このセットの最初のプレーではパス回しに乱れが生じてしまったのだ。
そして、「丁寧につなごう」という意識が強くなったためパス・スピードが遅くなったところを狙われ、自陣でボールを奪われる場面が続き、そんな中で与えたCKからあっさりと失点してしまった。コンステンティノ・バポラキが早いタイミングで入れたCKに守備が対応できず、パブロ・タボルダにあっさりと頭で決められてしまった。
コーナーキックから14番パブロ・タボルダがヘディングで合わせ、アルゼンチンが先制
その後も、アルゼンチン優勢で試合が進んだものの、10分を超えるとアルゼンチンにもミスが生じ始めて日本のポゼッションの時間も長くなった。開始直後にはパス回しがうまくいかなかった2番目のセットも、時間とともにスムースに機能するようになっていった。
しかし、日本はボールは握っていたものの、アルゼンチンの堅い守りの前にセットプレーを除いてほとんど決定機を作ることはできなかった。
そして、後半に入っても基本的には同じような展開が続いた。
こうした展開になったのは、もちろん日本の選手たちの組織的で献身的な守備のおかげだったし、木暮監督の下で培ってきたボールを支配する戦い方が身に付いてきていたからだった。
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