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サッカー フットサル コラム 2023年12月8日

その挑戦で、明日を創れ。日本一を懸けた埼スタファイナル!青森山田高校×サンフレッチェ広島ユースマッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグファイナル】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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広島ユースの6番はキャプテンを務める石原未蘭。今シーズンのプレミアは全22試合、1980分フル出場を達成。これはEAST、WESTを見渡してもフィールドプレーヤーではわずかに5人しかいない偉業である。

昨季は左サイドバックを任されていたが、今季の主戦場は右サイドバック。ビルドアップ時はほとんどボランチの位置に入るようなスタイルへのチャレンジにも、「1人1人のやることが去年より多いので、そこは楽しいですね」と言い切る姿勢も頼もしい。ちなみに『未蘭=みらん』という名前の由来は、もちろんサッカー好きの父がACミランから取ったという情報も付け加えておこう。

3つ目のポイントには、【ゴールを生み出す「10番対決」!】を推す。

広島ユース伝統の10番を託されたのは中川育。この人もリーグ戦全22試合でスタメンに指名され、12得点6アシストを記録。実にチーム総得点の4割近くに絡むなど、WEST最多得点を誇る強力攻撃陣を堂々と牽引してきた。

最大のストロングポイントは、左サイドから縦にも中にも勝負できる躍動感あふれるドリブル。その武器をしっかりと得点に結び付けられるあたりに、非凡な才能が滲む。「今年は“自分たちの学年”ということもあって、自分がやらなければいけないということは自覚しています」。埼スタが舞台でも、紫の10番は華麗にピッチを舞うに違いない。

青森山田の絶対的な10番は芝田玲だ。山本、菅澤同様にプレミア全22試合に先発で登場し、4得点10アシスト。その正確なキック精度からセットプレーのキッカーを担当しており、重ねた二桁のアシストは大いに評価されるべき数字だろう。

「自分は思ったことが全部口に出てしまうんです(笑)」とは本人だが、この男の周囲に熱量を波及させる能力は、やはり常勝軍団のリーダーを担うにふさわしい代物。中学時代から厳しい環境を求めて青森山田へと身を投じた10番が、埼スタの芝生の上で磨き続けた右足を美しくしならせる。

22試合を戦い抜いた両雄の、日本一を懸けたエクストラマッチ。予測不能。激戦必至。とにかく高校年代最高峰の90分間を、純粋に楽しみたい。

サンフレッチェ広島ユース・石原未蘭

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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