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サッカー フットサル コラム 2023年9月29日

最下位脱出へ!実力者・大津と相対する履正社の『堺決戦』! 履正社高校×大津高校マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグWEST第16節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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もう1人のキーマンには河野朔也を挙げたい。9番を託されていることからもわかる通り、主戦場にしているのはフォワードだが、第14節の磐田U-18戦では4-1-4-1のシステムを採用したチームの中で、中盤アンカーで登場。慣れないポジションながら奮闘する姿が印象的だった。

実は前半戦のラストゲームとなった第11節の横浜FCユース戦では、右サイドバックで先発出場しており、そのポリバレントさは履正社の大きな武器になっている。ただ、あくまでも本職はストライカー。どこで起用されるかは不透明でも、やはりこの男に掛かる期待がゴール前での仕事であることは言うまでもない。

大幅に失点の減った大津で、ここに来て存在感を高めているのが、最終ラインの中央で定位置を不動のものにしつつある吉本篤史だ。プレミアデビューとなった第3節の神村学園高校戦ではスタメン起用されたものの、5失点を喫して敗戦。そこからしばらくは出場機会が巡ってこない。

だが、インターハイで再びチャンスを掴むと、後半戦は完全にレギュラーへ定着。決して大柄ではないものの、昨年度のキャプテンを務めていた長身フォワードの小林俊瑛(現・筑波大)と練習でマッチアップを繰り返し、自信を深めたという空中戦にも威力を発揮する。「もっともっと良いフォワードとできるように学びながら、もっともっと活躍できるようにやっていきたいと思います」という意気込みも頼もしい12番のセンターバックが、大津のディフェンス陣を逞しく束ねている。

攻撃陣では、1年時から公式戦を経験してきた稲田翼をフィーチャーしたい。今シーズンのここまではフォワードとサイドハーフの両方で起用されており、リーグ戦でも碇明日麻に次ぐチーム2位の8得点を記録。プレミアの舞台でも勝負強さを証明している。

キャプテンの碇がJクラブへの練習参加で不在だった夏の時期には、田辺幸久と2人でチームを引っ張ってくれたと指揮官も認める稲田だが、そんな彼が自分のチーム内での立ち位置を語った言葉が面白い。

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