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「あの程度で退場とは……」。冨安を擁護する声は非常に多い。少なくともVARで検証すべきだ
VARの対象となるシーンは、以下の四項目である。
①ゴールかノーゴールか
②PKかPKではないか
③一発レッドに値するファウルか
④カードを提示する選手を間違えていないか
その昔、グラハム・ポールがひとりの選手にイエロカードを三枚も提示したり、アンドレ・マリナーがレッドカードとなる対象を誤ったり、イングランド人レフェリーは珍プレーの宝庫だった。VARがなかった当時の話ではある。
イングランド人レフェリーの質はなかなか向上しない。今シーズンも疑惑の裁定が話題になっている。
たとえば2節のクリスタルパレス対アーセナル戦だ。冨安健洋は遅延行為で一枚目をもらい、二枚目はイエローに値しないプレーだった。主審のデイヴィッド・クートは、なんの躊躇もなく冨安を退場処分にしている。
上記四項目に該当しないため、VAR担当のジャレッド・ジレットはクートに進言しなかったのかもしれない。
ただ、冨安の一枚目は遅延行為だったのか。トーマス・パーティの方が、プレーを遅らせていたようにも映る。二枚目もクリスタルパレスのアンドレ・アユーがうまく倒れただけで、シミュレーションにも受け取れる。どちらかのシーンをVARでチェックさえすれば、冨安は退場を免れた公算が大きい。先述した「カードを提示する選手を間違えていないか」が、適用されてしかるべきだった。
微妙、かつ曖昧な基準によって冨安が退場になったにもかかわらず、『PGMOL』(Professional Game Match Official Limited/プロ審判協会)はなんの検証もしていない。
「ストップウォッチが必要だ」
アーセナルのミケル・アルテタ監督が遅延行為に関して首を傾げていたように、何秒までならイエローではないのか、プレミアリーグと『PGMOL』はルールに明記した方がいい。
さらに、トッテナムのクリスティアン・ロメロは、2節のマンチェスター・ユナイテッド戦でPK献上を免れたとはいえ、ペナルティボックス内でからだを大きく見せている。
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