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サッカー フットサル コラム 2023年7月21日

女子W杯がいよいよ開幕。なでしこJ・初戦は清水梨紗とザンビアのエースのマッチアップに注目

サッカーニュース by 松原渓
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「相手と対峙した時に、1対1をどう始めれば自分が優位に立てるかを常に考えながらやってきました。ブラジルの選手はテクニックがありますし、ヨーロッパの選手は縦に速い選手もいるので、ワールドカップでは相手によって間合いも変えながら、挑戦を楽しみたいと思います」

 さまざまなポジションでプレーできる柔軟性も強みだ。ウェストハムでは4バックの左右サイドバックと3バックの右も経験。なでしこジャパンでは3-4-2-1の右ウイングバックが定位置だったが、今大会に向けた練習では3バックの一角に入ることも。
 14日のパナマ戦では代表2ゴール目を決めて攻撃センスの高さも見せつけたが、スピードと経験値を考えれば、ザンビアのエースキラーは清水が適任に思える。だが、清水自身、バーバラ・バンダのプレーを映像で見て脱帽したと言う。

「恐ろしいな、と思うレベルのスピードですし、独特なリズムもあって、反転してからの速さもある。背後のケアは、頭の中で考えている何割も増やさないといけないと思います」

 実感とともに、相手へのリスペクトを込めた言葉にも聞こえた。

 毎日コツコツ積み上げることに喜びを感じるという清水の座右の銘は「努力の分だけ花が咲く」。さまざまな試練を乗り越えて掴んだ2度目のW杯の切符。ワールドカップとオリンピックで悔しい思いを重ね、結果の重みを痛感してきたからこそ、2011年以来の頂点を見据えて最後まで粘り強く戦うつもりだ。

文・写真:松原渓

松原渓

松原渓

女子サッカーの最前線で取材し、国内のなでしこリーグはもちろん、なでしこジャパンが出場するワールドカップやオリンピック、海外遠征などにも精力的に足を運ぶ。自身も小学校からサッカー選手としてプレーした経験を活かして執筆活動を行い、様々な媒体に寄稿している。

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