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サッカー フットサル コラム 2023年5月24日

【世界をねじ伏せる第2戦。日本の護り人、田中隼人とチェイス・アンリのアグレッシブな攻撃力 FIFA U-20ワールドカップ アルゼンチン2023 日本×コロンビアマッチプレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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尚志高校で最後の高校選手権を戦うと、Jリーグのクラブではなく、日本代表としてカタールワールドカップを経験した遠藤航と伊藤洋輝も所属しているドイツのシュトゥットガルトへと加入したのが、アメリカ人の父と日本人の母を持つチェイス・アンリだ。

本格的にサッカーを始めたのは中学生になってからだというが、いわゆる“粗削り”とも表現されるようなプレーの中に、圧倒的なスケール感を滲ませ続け、年代別代表でも次々と“飛び級”招集を受けるなど、その将来性に多くの人が期待を寄せてきた。

もともとはフォワードを務めていただけあって、インターセプトからそのまま縦に持ち出していくプレーも印象的。高校時代に「自分は上がるのが好きですし、行ってもボールを取られる気はしないので。一度上がったら『もう行くしかない』という感じになりますし、そういうプレーを出したいんです」と語っていた姿が記憶に残っている。

高校3年の選手権福島県予選決勝のことだ。同点で迎えた後半アディショナルタイム。カウンターで飛び出したチームメイトを確認したチェイス・アンリは、最高方から猛然と走り出す。送られてきたラストパスをトラップすると、そのまま左足でフィニッシュ。決して綺麗にはヒットしなかったボールは、まるで意志を持ったかのようにゴールネットへ吸い込まれる。それはシチュエーションも含めて、選ばれた人のみが決められるような一撃。そんなスーパープレーを世界の舞台でも披露してしまいそうなワクワク感が、ライオンヘアーの19歳には秘められている。

彼らに最も求められているのが、守備の安定だということは百も承知。ただ、もうセンターバックは守ってさえいればいいという役割のポジションではない。世界を驚かせるだけのポテンシャルを兼ね備えた、U-20日本代表が誇る現代型ディフェンダー。田中隼人とチェイス・アンリの攻撃力が、コロンビア相手にも炸裂すれば、自ずと勝利はその手の中に転がり込んでくるはずだ。

尚志高校時代から独特の存在感があったチェイス・アンリ

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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