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ラ・リーガのレッドカードの枚数は109枚
「ラ・リーガは世界最高レベルのリーグだが、解せないことがある。なぜプレミアリーグの退場者が28なのにリーガは100を超えているのか?」
セビージャのフェルナンドは試合後そう訴えた。退場者を2人出したセビージャはセルタと2-2で引き分けた。
ラ・リーガでのレッドカードの出し過ぎが問題になっている。移籍情報サイト『トランスファーマルクト』のデータによると、第28節を終えて(バルセロナ対ジーロナを除く)、ラ・リーガのレッドカード(一発退場+イエロー2枚による退場)の枚数は109枚。対してプレミアリーグは28枚。約4倍の差がある。プレミアの方が「激しい」と言われていて、消化試合数も多いにもかかわらず、この大差。
退場は試合を壊す。退場が勝敗が決めて面白いわけがない。ちなみに、私たちが熱狂したカタールW杯では68試合でレッドカードはわずか4枚だった。
ラ・リーガで何が起こっているのか?
諸説ある。この国で言われていることを挙げていこう。
(1)審判を欺こう、という文化がある。
典型的なのがPK狙いのダイブだし、大袈裟に痛がってゴロゴロ転がるというのもある。ダイブの方はVARでずい分減ったが、今季目立つのが顔を手で覆って痛がるアクション。顔に手が当たるとイエローが出るので、それ狙っているのだ。ビデオ再生で見ると、ちょっと当たったくらいで大袈裟なことも多々ある。興醒めである。
(2)反審判のスタジアムの雰囲気。
審判はブーイングの標的にされる。不利なジャッジ1つでスタジアム全体を敵に回すことになる。罵倒を浴びることも普通にある(これは週末の少年サッカーのグラウンドでも同じ)。敵意に囲まれた中で冷静なジャッジをせよ、という方が無理である。
この国には根深いジャッジへの不信がある。「審判はビッグラブを贔屓している」という見方を、クラブのフロントですら口にするのである。
(3)技術レベルが下がっている。
トラップがブレてこぼれたボールに足を入れ合って激突とか、スライディングのタイミングが悪くタックルが相手の足にまともに入ってしまうとか……。とはいえ、技術の精度は上がっているというのが常識。下がっているとしたら、スピードや運動量が要求される今のサッカーで「相対的に下がっている」ということはあるかも。ただ、この説に関しては検証のしようがない。
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