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ルイス・デ・ラ・フエンテ新監督
「前監督の時とはずい分変わったよなぁ」
横にいたベテラン記者が感嘆の声を漏らしていた。リラックスした会見場の空気。広報担当者が記者たちと冗談を言い合っている。
新生スペイン代表の初試合の取材に行ってきた。
ルイス・デ・ラ・フエンテ新監督になってメディア対応は180度変わった。今は“ぜひ取材してください”という姿勢になった。
メディア嫌いの前監督は質問にまともに答えず、最後は会見ではなく自らのチャネルで発信していた。新監督は「SNSは持っていない。メディアを通して言葉を伝える」と明言している。
初練習は3年半ぶりに一般公開となった。
代表には“お客さんに来てもらう、ファンになってもらう”という重要な使命がある。だから、開催地も地方都市がメインで重要度の高い試合のみが、マドリッドやバレンシア、セビージャで行われる(バルセロナは独立の機運を考慮して外される)。
今回ノルウェー戦で選ばれたのはマラガ、次のホームゲーム、キプロス戦で選ばれたのはサンタンデールと、ともに2部所属チームの本拠地だ。ただ、宿泊ホテルがマラガのど真ん中だったのはPRにはプラスだったが、常に人だかりができていて選手たちは落ち着けなかったかもしれない。
次に変わったのは、選手の選考方針。
調子の良い選手が選ばれる、という「セレクショナドール=代表監督=選ぶ人」本来の形になった。招集26人中、15人が新顔。アスパスやホセル、モレノ(最終的にケガで欠場)、ナチョらを含め活躍中の選手が順当に呼ばれ、誰もが納得のリストになった。前監督はお気に入りの選手を負傷中でも呼ぶことがあったので、不公平感があった。唯一、セルヒオ・ラモスとは後味の悪い別れとなった。「構想外だ」と言われたと、2月一方的に代表引退を発表している。
一方、グラウンド上での大きな変化は3つあった。
1つはシステムが[4-2-3-1]になったこと。
前監督は[4-3-3]一本槍。ただ、トップ下アスパスがボールにすら触れず機能しなかったので、変更の可能性もある。
2つ目はプレスが緩くなったこと。
リードするとラインを下げ、カウンター狙いに切り替えたが、プレスを緩めたことで相手にボールを持たれ、かなり攻め込まれた。
3つ目はプランBが機能したこと。
最終的に大差(3-0)になったのは81分に投入された長身CFホセルが、連続ゴールしたから。前監督はフィロソフィーに反する、長身FWに使った緊急プラン自体を拒否していた。
とはいえ、プランBが機能したのはプランAが機能しなかったから。先発11人も、彼らの最適ポジションも、システムも、戦い方も、まだ定まっていない感じ。次のスコットランド戦の内容次第でメディアとの蜜月も終わる可能性がある。もっとも、監督とメディアは常に対立しているのがこの国の基本的なあり方になのだが……。
文:木村浩嗣
木村浩嗣
編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。
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