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サッカー フットサル コラム 2023年1月13日

パリSGの急接近(?)とノースロンドン・ダービー

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ノースロンドン・ダービー

前回の対戦はアーセナルが勝利、ノースロンドン・ダービー

あらぬ想像を掻きたてられる。

パリ・サンジェルマンがトッテナムに急接近、との噂が聞こえてきた。フランス・チャンピオンを所有する『カタール・スポーツ・インベストメント』(以下QSI)は、23%の株を買い取ったブラガ(ポルトガル)に続き、ノースロンドンの古豪にも興味津々といわれている。

トッテナムのダニエル・リーヴィーとパリSGのナセル・アル・ケライフィ両会長が、頻繁に会っていることは多くのメディアが確認済みだ。前者は『ヨーロッパクラブ協会』の理事で、後者は会長。ヨーロッパ・フットボールの発展を話し合うために、ロンドンで、パリで、ミーティングを重ねていたとしても不思議ではない。

ただ、ケライフィがパリSGとブラガだけでは満足せず、プレミアリーグやラ・リーガ、セリエA などにも影響を及ぼそうとしているのなら、トッテナム・サポーターの顔色も変わるというものだ。

『QSI』の財力は魅力的だが、カタールという国が抱える性差別、隠蔽体質は肯定できない。リーヴィーとケライフィの会合があくまでも個人的な案件、ビジネスだとしても対UEFAのプランニングの可能性も捨てきれないとはいえ、両会長の手腕を踏まえると勘繰りたくもなる。

さて、トッテナムの今週末はノースロンドン・ダービーだ。

本稿執筆時点で首位アーセナルとは16ポイント差。逆転は難しくなってきた。トップリーグの通算成績で負け越している。55勝47分69敗。昨年10月1日に敵地エミレーツで行われた一戦も1-3で敗れた。ポゼッション率35.3%、シュートはわずか5本に終わっている。

また、今回はエミール・スミス=ロウの復帰(そけい部の痛みから回復)でほぼ万全の陣容を整えるアーセナルに対し、トッテナムはリシャーリソン(ハムストリング)とロドリゴ・ベンタンクール(内転筋)、ルーカス・モウラ(ふくらはぎ)の欠場が決定的だ。ハムストリングを痛めていたデヤン・クルゼフスキが全体練習に復帰したのは1月10日だ。

さらに、先発起用が有力視されるエリック・ダイアー、クレマン・ラングレといったDF陣は敏捷性に欠けるため、最終ラインの設定は嫌でも低くなる。

ハリー・ケインはオールマイティーなスーパーストライカーで、プレスバックやパスコースの限定といった守備面でも貢献するに違いないが、彼ひとりで勝てるほどアーセナルは生易しい相手ではない。

15-16シーズンのリーグカップで1-2の敗北を喫した後、トッテナムはホームのノースロンドン・ダービーで負けていない。5勝2分。いや、両チームの現状を比較した場合、どちらが有利かはだれの目にも明らかだ。

直近6シーズン、トッテナムは最終順位でアーセナルを見下ろしてきた。今シーズンはかなり厳しい。あらぬ想像ではなく、極めて現実的な話である。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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