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サッカー フットサル コラム 2022年11月22日

大瀧螢と信澤孝亮。2人のメインキャストが確立した自分の立ち位置【高円宮杯プレミアリーグEAST 川崎フロンターレU-18×FC東京U-18マッチレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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高井がいる時にはサブ、いない時にはスタメンという流れが続く中で、明確なモチベーションになっていたのは『強いヤツを倒したい』という頼もしいメンタルだ。「僕は自分より力が上だと思うような選手や代表選手とやる時には、ものすごくモチベーションが高くプレーできるので、内野(航太郎・横浜FMユース)とか熊田(直紀・FC東京U-18)もそうですけど、プレミアはどこのチームもフォワードは凄いので、それが試合に出る時の力になっていました」。対峙するプレミアの猛者たちが、信澤の闘志に火をつける。

信澤孝亮

勝てば優勝の決まるFC東京U-18戦。高井はU-19日本代表のスペイン遠征のために不在であり、信澤も自分に出番が回ってくることは十分に悟っていた。「結構いないメンバーも多い試合が、今日勝てば優勝というタイミングとちょうど重なってしまいましたけど、『今日で決めなくてはいけない』という責任感をこのゲームに関しては感じていました」。強い覚悟を携えてグラウンドへと飛び出していく。

「基本的に失点しなければ負けることはないですし、自分もゴール前で身体を張ったりするところは長所だと感じているので、そこは少しでもチームのために生かしたいなとは思っていました」。自分だって1年を通じてチームの結果に貢献してきた。その集大成。意地でも失点は許さない。終盤に挙げた先制点を守り抜くべく、懸命に身体を張り続けた信澤も、優勝を告げるホイッスルをピッチで聞く。それは1年間での逞しい成長を、自身でも再確認できた実りある90分間だった。

リーグ優勝は成し遂げた。シーズンのラストゲームは国立競技場。この年代の頂点を巡る決戦が待っている。

「日本一を懸けて戦う試合は今までやったことがないので、どうなるかはまったく想像が付かないですけど、とにかくそこに向けて最高のパフォーマンスを持っていけるように、今から準備して、楽しんで、勝つためにできることをすべてやり切りたいと思います」(大瀧)「あと2節残っているので、とにかくその2試合で国立に向けてさらにしっかり成長して、日本一を獲れるように頑張りたいと思います。たぶんWESTにも凄いフォワードがいると思うので、自分が出たらそういう選手相手にどこまでできるかが楽しみですね」(信澤)。

川崎U-18のプレミアリーグ初昇格初優勝を支えた、メインキャストの3年生。大瀧と信澤がたゆまぬ努力で纏ってきた確かな自信は、それが国立の大舞台であろうと、日本一の懸かったファイナルであろうと、揺らぐことは決してない。

プレミアEAST制覇を喜ぶ川崎U-18の3年生たち

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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