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サッカー フットサル コラム 2022年11月22日

大瀧螢と信澤孝亮。2人のメインキャストが確立した自分の立ち位置【高円宮杯プレミアリーグEAST 川崎フロンターレU-18×FC東京U-18マッチレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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9月。川崎U-18はリーグ戦で初めての黒星を喫すると、その次のゲームにも敗れてしまう。これ以上は負けられない前橋育英高校戦。長橋監督は3試合ぶりに大瀧を先発起用。14番は懸命にピッチを駆け回り、攻守に奮闘。チームも1-0で競り勝って、連敗を脱出する。その試合を機に大瀧はスタメンを奪還。チームがそこから無敗を続けた進撃に、自分へベクトルを向け続けた小柄なプレーメーカーの果たした役割が決して小さくないことは、チームメイトの誰もが理解していたこともまた間違いない。

大瀧螢

この日のFC東京戦も当然のように先発で登場した大瀧は、劣勢を強いられる中、持ち前の高い技術で時間を作りつつ、プレースキッカーとしても際どいキックを連発。課題だった体力面の向上を証明するかのように最後まで走り続け、優勝を告げるホイッスルをピッチで聞く。それは1年間での逞しい成長を、自身でも再確認できた実りある90分間だった。

大瀧同様に開幕からスタメンを張り続けていた信澤は、5月に入るとベンチスタートの回数が増加する。理由はシンプル。2月にプロ契約を締結し、トップチームの練習に参加していた同じセンターバックの高井幸大が、U-18の試合に出始めたからだった。

ただ、自分の中でもその現状を受け入れるだけの心の余地を、13番は持っていた。「自分に足りなくて高井にあるものや、何で高井がU-18に来たら、自分ではなくて高井が出るのかということに関して、長橋さんもその理由は教えてくださっていましたし、その課題にちゃんと向き合いながらトレーニングはできていたので、下を向くことはなかったのかなと思います」。

具体的に指摘されたのは、ビルドアップの精度向上。日々のトレーニングで課題に取り組み、一歩ずつ成長へのステップを踏んでいく。「チームに貢献したい気持ちがあったので、別に試合に出られていない状況を消化し切れないようなことはなかったですし、その分だけ『試合に出た時にやってやろう』ということは一番強く思っていました」。静かに、静かに、内なるマグマをたぎらせていく。

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