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サッカー フットサル コラム 2022年10月4日

待ちに待った仲間との再会。青森山田高校・小湊絆の「普段の3倍くらい早く感じた」90分間 【高円宮杯プレミアリーグEAST 横浜FCユース×青森山田高校マッチレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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とはいえ、「時間が過ぎるのが本当に早かったです」という言葉に象徴されるように、4試合目にしてようやく心から“再会”を楽しむことができたのだろう。池谷が小湊に向かって「やっぱりオマエはオレたちのチームメイトだな」と最後のシュートミスをイジり、周囲に笑い声が生まれる。そんな何気ないやり取りも微笑ましい。

いよいよ来月からは最後の高校選手権が幕を開ける。日本中でただ1チームだけ全国連覇を狙うことを許された青森山田のエースとして、その目標に立ち向かう覚悟はもちろんとっくに定まっている。

「青森山田の3年間でたくさんの経験をさせてもらったので、あとはそれをすべて出し切るための大会が選手権だと思っています。抽選会にも自分が行かせてもらったんですけど、やっぱり選手権のテーマソングの音楽を聴いていると『いよいよだな』って感じましたね。この“3年目の選手権”を戦うために、アイツらの元を離れて青森に行ったところもありますし、今日は自分のジュニアユース時代の監督だった小野(智吉)さんも来ていたので、そういう方々に感謝の気持ちも示せるように、悔いが残らないように、自分の3年間のすべてを出して、仲間たちと全力で日本一を狙っていきたいです」。

冒頭で触れた記念撮影。お願いすれば自分も撮らせてもらえそうではあったが、あえて申し出ることはやめておいた。何となく、あの瞬間は彼らだけのものだと感じてしまったのだ。それぐらいに10月の高校生たちの今は、キラキラと輝いていた。サッカーを続けていれば、またきっとどこかのピッチで再会する時は来る。その時に変わらぬ笑顔で出会うため、この日の写真に映った誰もが、それぞれの選んだ道へと力強く歩み出していく。

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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