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サッカー フットサル コラム 2022年10月4日

待ちに待った仲間との再会。青森山田高校・小湊絆の「普段の3倍くらい早く感じた」90分間 【高円宮杯プレミアリーグEAST 横浜FCユース×青森山田高校マッチレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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「自分の中では選手権ももちろんですけど、高校3年間の中で一番ぐらいに大事なゲームだなって。自分にとって『今季最大のゲーム』と位置付けて横浜に来ました」。並々ならぬ決意で挑む凱旋試合。フォワードの小湊にとっては、とりわけ対戦を楽しみにしていた選手たちがいた。

「ショーンとは事前にちょっと連絡を取りました。先週は出ていなかったので、『さすがに出てこいよ』とは言いましたね(笑)。ショーン、ギン、リュウセイが後ろの3枚なので、あの3人とはマッチアップしたいなと思っていました」。ヴァン・イヤーデン・ショーン。池谷銀姿郎。中村琉聖。いずれもジュニアユース時代のチームメイトで構成される3バックとの“バチバチ”が何より待ち遠しかった。

前半19分。セットプレーのこぼれ球が、ストライカーの足元へ転がってくる。「角度がなかったですし、『ゴロだと絶対に相手の足にぶつかるな』と思ったので、浮かせながら枠だけには入れようと」蹴り込んだボールは、GKのニアサイドを破ってゴールネットへ滑り込む。

「目の前に友達の親もいましたし、あまりガッツリ喜ぶのは申し訳ないかなと思って、控えめに喜んでおきました。でも、やっぱりこの試合には何かがあるのかなって。普段だったら絶対にあんなところにボールは転がってこないですから」。確かにいつものそれよりは、少し抑えめに繰り出したガッツポーズ。気まぐれなサッカーの神様をも味方に付けた10番が、古巣相手に成長を証明するゴールを挙げてみせた。

1-1で迎えた最終盤。90+3分に再び小湊へ絶好の得点機が到来する。左サイドをドリブルで運び、追い掛けるヴァン・イヤーデン・ショーンを振り切ると、GKと1対1に。しかし、丁寧に右足で打ち込んだシュートは、無情にも枠の右側へ逸れていく。

「アレを決められないのが自分の最大の弱みでもありますし、アレを決めないと自分の存在価値を示せないかなって。『来た!』とは思いました。完全にドラマチックな展開過ぎて、あとは決めるだけだったんですけど……」。程なくしてタイムアップのホイッスルが鳴り響く。スタンドへ挨拶に向かう途中、悔しげな表情を浮かべた小湊が印象的だった。

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