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サッカー フットサル コラム 2022年9月13日

夏の全国王者・前橋育英に帰ってきた根津元輝がもたらすハイレベルな競争意識 【高円宮杯プレミアリーグEAST 前橋育英高校×FC東京U-18マッチレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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試合は早々にリードを手にした前橋育英が以降も押し込んだが、なかなか追加点を奪えずにいると、終盤に同点ゴールを献上し、結果は1-1のドローに。「チャンスはあったので、それを決め切れれば自分たちのゲームだったんですけど、その中で集中力が切れてしまって、最後は自分も絡んだ情けない失点で、本当に勝ちゲームだったなって印象ですね」と根津も渋い顔。勝ち点3を手にすることは叶わなかった。

リーグ再開初戦での勝利は掴めなかったが、根津の復帰はチーム内での競争をより激化させている。ボランチのレギュラーとして日本一に貢献した青柳龍次郎も、この日はベンチスタート。前半途中から出場すると、攻守にアグレッシブなプレーを披露していた。

キャプテンの徳永は、“根津効果”がチームメイトに与える影響を感じているようだ。「リュウジ(青柳)が今日は途中出場になりましたし、そういうところで競争が生まれてくるので、誰もスタメンが安泰じゃないというところも含めて、元輝が戻ってきたことで、練習から高い意識を持ってやれていることも、全員が引き締まったことも、チームにとってプラスかなと思います」。ハイレベルなポジション争いが、さらにチーム力を引き上げていく。

苦しい時間を経験したことで、以前とは違うところにも目が行くようになったという。「ケガしているヤツとはよく話すようになりました。ケガに苦しんでいるヤツはいっぱいいますし、逆にそういうヤツらにケガのことを聞いたりすることもあったんですけど、改めてサッカーをできることに感謝したいですね」。今まで以上に根津が人としての幅を広げていることも、また間違いのないところだろう。

ようやく帰ってきたボールを蹴ることのできる日常。だが、もうこの仲間とともに過ごす時間が長くないことも、十分に理解している。「よくよく考えたらもう残りも5か月ぐらいですし、育英のみんなでサッカーできる機会も本当に限られてきたので、仲間に感謝しつつ、夢である選手権での日本一を達成できるように頑張るしかないですよね」。

前橋育英のラストピース。次の日本一は、自分が必ず主役になってみせる。タイガー軍団をど真ん中で支える根津の“3年生”は、まだまだ始まったばっかりだ。

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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