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サッカー フットサル コラム 2022年9月6日

チーム戦術に組み込まれた久保。ポジション獲得に向けて《すべきこと》

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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シルバは本当にうまい。

下がってボールをもらい間を作って周りに追い越させて絶妙のパスを出す。それができない時は、ワンタッチの出し入れで状況が変わるのを待つ。自分の最少の介入で周りを最大限に生かす。

これは久保にはできない。テクニック的にはできるのだろうが、多分、状況をそこまで深く読むことはできないと思う。というか、できるのは天才だけだ。それに、久保は介入すればするほど良い。自分を生かすタイプで周りを生かすタイプではない。周りが見えないわけではなく、周りを生かすよりも自分の得意なことをした方が攻撃のためにプラスになる。

サディクが残り、チョーとシルバが下がりバレネチェアと久保が入った。これで久保がトップ下になるのかな、と思ったら中盤が[4-4-2]のダイヤモンド型からフラットになったか(ベレネチェアが左で久保がセカンドトップ)、[4-2-3-1](ベレネチェアが左サイドで久保がトップ下)になったかして、シルバが任されていたやっかいな仕事自体がなくなった。どっちにせよ、久保がドリブルをできる状態、ボールロストしても致命傷にならない状態に周りが変化した。

「久保さん何かやってください。後はそれから考えます」というチームだったマジョルカでは見られなかった、チーム戦術に組み込まれた久保が今季は見られている。

文:木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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