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サッカー フットサル コラム 2022年4月14日

新米指揮官のダービー勝利。前田遼一監督に託されたサックスブルーの未来 【高円宮杯プレミアリーグEAST ジュビロ磐田U-18×清水エスパルスユース】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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ところが試合が始まると、前田監督はその大半の時間をテクニカルエリアで過ごしていた。「普段練習でやっていることを出してほしいということで、ボールをしっかりと大事にしながらも、アグレッシブに戦ってもらおうと思って、そういう声掛けをしました」。特に前半はコーチ陣とともに作戦ボードを動かしながら、ベンチに座ることの多かった清水ユースの澤登正朗監督とは対照的。声を張り上げるシーンも決して少なくない。

試合は後半に入り、清水ユースに先制を許すと、前田監督はすぐさま動く。失点の5分後に1人目の交代を決断し、ボランチの後藤を最前線にスライド。その後も相次いで攻撃的なカードを切りながら、勝利を手繰り寄せるべくアグレッシブな策を講じていく。

81分。高い位置でボールを奪ったFW伊藤猛志が、そのまま冷静なシュートを沈めて同点に。以降も磐田U-18の勢いが、相手を飲み込んでいく。そして、後半アディショナルタイムの90+4分。途中交代でピッチに解き放たれた1年生FW河合優希の股抜きスルーパスを受け、右サイドを駆け上がった李が右足を振り抜くと、ボールはゴールネットへ突き刺さる。

これには前田監督も両手を突き上げてガッツポーズ。「(最後のゴールは)メチャクチャ嬉しかったです(笑)。本当にみんなで頑張ってくれたなと。途中から出た選手も凄く頑張ってくれましたし、まさに選手一丸となって掴んだ勝利かなと思っています」。劇的なダービー勝利に、サックスブルーの笑顔が弾けた。

21年間に渡ってJリーグの第一線で活躍し、日本代表では国際Aマッチ33試合に出場して10得点。指導者の世界に足を踏み入れてまだ2年とはいえ、周囲からの期待は小さくないはずだが、自身のやるべきことははっきりしている。

「彼らはプロを目指している子たちなので、僕がプロでプレーしていて『大事だな』と感じたことをしっかり伝えていけたらとは思っています。いつも言っているのは当たり前のことですけど、大事なのはそこだと思っているので、そういうことは伝えています」。

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