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サッカー フットサル コラム 2022年4月14日

新米指揮官のダービー勝利。前田遼一監督に託されたサックスブルーの未来 【高円宮杯プレミアリーグEAST ジュビロ磐田U-18×清水エスパルスユース】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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前田監督

必要以上に言葉を並べるわけではない。自分の想いをぶつけるような口調でもない。それでも、話を聞いていた選手たちの戦闘意欲が確実に高まっていく様子は、近くで見ていて明らかに感じられた。その立ち姿は、間違いなくチームを掌握している監督としてのそれだ。

「本当にやりがいのある仕事に就かせてもらって感謝していますし、いろいろやるべきことも多いですけど、他のスタッフにも支えられて、それも含めて今は楽しくやらせてもらっています」。

前田遼一。40歳。ジュビロ磐田の今後を担う若き才能の未来は、サックスブルーのユニフォームに袖を通すことの意味を、誰よりも熟知しているこの男に託されている。

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清水エスパルスユースと対峙した“静岡ダービー”。メディアの数がプレミアリーグでは異例の多さだったことからも、この一戦へ向けられる関心と興味の高さがよくわかる。だが、今年からジュビロ磐田U-18の指揮官に就任した前田監督は、特別にダービーを強調するようなモチベートはしてこなかったという。

「エスパルスとは中学1年生の頃からよく試合はしていて、全然勝てていないという話も聞いていたので、『気持ちの部分で負けてほしくないな』と、そういう部分での不安はありましたけど、(試合に向けて)特別なことはしていないです。僕は普段の一戦と同じような気持ちで臨みました。今日も外から見ていても、選手もそこまで特別に思っているような感じはしなかったですね」。

ジュビロにとって、エスパルスは黙っていても意識せざるを得ない相手だということは、もちろん選手たちもわかっている。そこを強調して煽る手法もあれば、あえて多くは語らずに内側から情熱を引き出す手法もあるはずだが、この新監督からはどちらとも違う印象を受けた。表現するなら、『究極の自然体』とでも言えるだろうか。

「ダービーはもちろん負けられないですけど、そもそもダービーとか関係なく、1試合1試合全部勝たなくてはいけないと思っているので、そこはあまりこだわってはいなかったです」(DF李京樹)「ダービーだからというのはそこまで強く自分の中では意識していなくて、どこが相手でもいつも試合前は同じモチベーションで入っています」(MF後藤啓介)。主力の2人が同じような言葉を並べるあたりに、指揮官の意図がポジティブに伝播している様子が窺える。

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