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サッカー フットサル コラム 2022年3月5日

ガスプロムやアブラモビッチ「退場」の意味。欧州サッカー界にとっては経営健全化のための機会

後藤健生コラム by 後藤 健生
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アブラモビッチ

アブラモビッチ

ドイツ・ブンデスリーガ2部のシャルケのユニフォームから「ガスプロム」の胸広告が消え、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドはアエロフロートとのスポンサー契約を解除した。そして、プレミアリーグ、チェルシーのオーナー、ロマン・アブラモビッチがクラブを売却することも正式に発表された。

また、北京パラリンピックではロシア、ベラルーシ両国選手の出場が認められないこととなった……。

サッカーの世界から、スポーツの世界から、「ロシア」が消えていく。

その中でも、長期的に大きな意味を持つのはアブラモビッチによるクラブ売却のニュースではないだろうか。

アブラモビッチは隣国ウクライナに対して侵略戦争を仕掛けた張本人であるウラジーミル・プーチン大統領とも近いといわれるロシア人の大富豪で、英国議会ではアブラモビッチに対する制裁が論じられており、資産凍結ともなればクラブの経営にも大きな影響を与える。

そうなる前にクラブを売却することがクラブのためになるというのが表向きの理由だ。また、「アブラモビッチが売却益をウクライナの犠牲者救済のために寄付する」とも伝えられているが、実際のところは「制裁を受ける前に資産を出来る限り現金化して資産凍結されない安全な場所に移しておこう」というのがアブラモビッチの本音だろう。

アブラモビッチは1991年のソビエト連邦崩壊の後、石油取引でのし上がった大富豪だ。計画経済だったソ連時代は、国営企業がロシアの経済を独占してきた。そして、共産党政権が倒れて資本主義化された後、どさくさに紛れて国営企業の利権を手に入れることで巨額の富を手にした人たちがいた。それが新興財閥いわゆる「オルガルヒ」であり、アブラモビッチもその1人である。

1990年代のロシアの経済は大混乱に陥った。政治的にも不安定化が予想された。そこで彼らが手にした「富」を将来的に保全するためには、資産をロシア以外の国に移動させておく必要があった。その投資先のひとつがフットボールだったわけだ。

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