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サッカー フットサル コラム 2022年2月22日

ムリキの加入が久保に与えるプラスとマイナスの影響

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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次に、プラスでもマイナスでもないが、久保のプレーの質も変わる。ライン際でもらい対角線に切り込んで行き放つシュートは、これまで久保のハイライトと呼べるプレーだった。が、これからはムリキのヘディングシュートを生かせるセンタリングこそがハイライトとなる。

となると、久保の役目はアーリークロスを入れるか、背後をオーバーラップしてきたマフェオにセンタリングをさせることになる。そうして自らはセカンドボールを拾える位置へ動く。ムリキはCKだけでなくスローインさえも決定的なチャンスに変えられるから、サイドライン際の小細工も要らない。久保の攻撃時の主戦場は右サイドではなく、中央寄りになり、対角線ドリブルの代わりに飛び込んでシュート、というシーンをよく目にするようになるだろう。

最後に、マイナス面を。

直近のベティス戦で久保は前半だけで交代させられた。1点リードされた場面でルイス・ガルシア監督の思い切りの良い(良過ぎた?)采配だった。久保はマイボールではいつもの決定的なプレーをしそうな雰囲気を出していたが、彼のサイドは相手SBアレックス・モレノに狙われて穴になっていた。

ムリキの加入によるフォーメーション変更でMFの数が5人から4人に減った。久保の控えには計算できるイ・カンインがいる。監督にとっては久保を代えやすい環境が整った、と言うこともできる。

以上、プラスマイナスを通算すればもちろんプラス。得点力アップがアタッカーにマイナスになるわけがない。ただ、これまでとは少し違う姿の久保になるだけだ。

文/木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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