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サッカー フットサル コラム 2022年1月19日

閉塞感を打破するためにはファーガソンが最良の選択肢だ

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ただ、現在のエヴァートンはチーム全体が不安にかられているため、監督としての経験が不足しているルーニーやランパードは適任ではない。ポッター、マルティネスの引き抜きは至難の業だ。昨年12月の当コラムで筆者が「最良の人選」と断定したエルネスト・バルベルデは、暫定監督では納得しないだろう。

こうした状況に加え、上層部は「今シーズン終了までの暫定監督」というスタンスだ。さらにコロナ禍で少なからぬ経済的ダメージを居っている事実も踏まえると、違約金が発生するルーニー、ポッター、マルティネスはできるだけ避けたいところだ。

OBのスティーヴン・ネイスミスは、「いまこそダンカン・ファーガソンを起用すべきだ」と語っていた。

現役当時はエヴァートンで5年間プレーし、1997年12月のボルトン戦ではヘディングだけでハットトリックを決めている。また、カルロ・アンチェロッティ体制下から現在までアシスタントコーチを務めているだけに、エヴァトニアンの支持率ではルーニーを上まわるに違いない。

ユニフォームを脱いでも勇猛果敢なイメージをかもすファーガソンは、ベニテスがもたらした閉塞感を打破するためにうってつけの存在だ。監督としての実績は皆無に等しいものの、降格圏までわずか6ポイントのプレッシャーをエネルギーに変えるには、“ビッグ・ダン” の愛称で親しまれ、クラブをよく知るこの男こそが次のボスにふさわしい。

不人気が分かっていてベニテスを起用した過ちを、二度と繰り返してはならない。今週末のアストンヴィラ戦は代行監督としてファーガソンが指揮を執るが、このまま彼に今シーズンの行く末を託した方がいい。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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