人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2021年9月3日

火種はつねにくすぶっているが “夏の勝者” はチェルシーだ

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
  • Line

入退団の選手すべての週給も合わせて精査すべき、という細かすぎる指摘は一部にあるものの、今夏の市場でチェルシーがうまく立ちまわったことだけは厳然たる事実だ。

そして移籍期限最終日の8月31日、将来性豊かなセンターバックのジュル・クンデ(セビージャ)を取り逃がしたものの、フットボールIQの高いサウール・ニゲスをアトレティコ・マドリーから獲得(買取オプション付きのローン移籍)した動きも見事だった。

チャンピオンズリーグとプレミアリーグに加え、ワールドカップ予選も激化する今シーズンの日程を踏まえると、エンゴロ・カンテ、ジョルジーニョ、マテオ・コヴァチッチにサウールを加えた中盤センターは、質量ともに十分だ。

ベン・チルウェルの調整がやや遅れているとはいえ、選手層ではシティに匹敵する。主力のなかにはワールドカップ予選の関係で隔離される者、来年1月開催予定のアフリカ選手権に出場する選手もいない。

十分な選手層を擁し、コロナ禍の市場も無事に乗り切った。打倒シティの一番手、との評価にもうなずけるものがある。5年ぶりの覇権奪還に向け、準備は完全に整ったといって差し支えない。

ただし……。

オーナーのロマン・アブラモヴィッチは辛抱強くなく、CEOのマリアナ・グラノフスカイアは懇意にしているエージェントの意見にやたらと耳を貸す。トーマス・トゥヘル監督はどちらかといえば好戦的だ。火種は、つねにくすぶっている。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ