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ルーク・ショー
あえて断言しよう。完全に復調した、と──。
今シーズン、ダビド・デヘアとルーク・ショーのパフォーマンスが急激に上向いている。両選手の好調も、マンチェスター・ユナイテッドが首位を走る要因だ。
昨シーズンまで、デヘアは不安定だった。簡単なボールの処理を誤ったり、短い距離のフィードを相手に渡したり、目を覆いたくなるようなプレーも散見した。
「ユナイテッドではモチベーションを維持できない」
「高給にあぐらをかいている」
「もはや過去の選手」
などなど、各方面から猛烈なバッシングを浴びていた。しかし、今シーズンは非常に安定しており、再三の好セーブでピンチを防いでいる。
コーチのマイケル・キャリックはこう言った。
「やはり、ディーン・ヘンダーソンの存在が大きいのではないかな」
イングランド代表にも名を連ねる実力派GKがシェフィールド・ユナイテッドからローンバックしたことにより、デヘアの尻に火がついた。「ひとつのミスで居場所がなくなる」と危機感が芽生え、集中力が研ぎ澄まされたと推察できる。
昨シーズンまでの控えはセルヒオ・ロメロ、リー・グランド。彼らには申し訳ないが、デヘアのライバルとしては力不足だ。しかし、ヘンダーソンのレベルはだれもが認めるところであり、依然として内外のビッグクラブが注視しているほどだ。格好の競争相手によって、デヘアはプロのプライドをくすぐられた。
さて、ショーも競争相手の出現によって目覚めたひとりである。彼のプライドを刺激したのは、アレックス・テレスだ。
「左足から放たれるクロスの精度、頻繁に繰り返される上下動、インナーラップのタイミングなど、すべてショーをしのぐ」との前評判だった。「定位置確保は間違いない」とさえいわれていた。
ショーにすれば「ふざけるなよ」である。プレミアリーグでは “一見さん”(いちげんさん)でもないテレスに、闘わずしてポジションを明け渡すわけにいかない。太りやすい体質だが今シーズンはグッドシェイプを保ち、左サイドバックで存在感を放っている。
直近のリヴァプール戦、フラム戦ともに攻守にわたって貢献度大。マン・オブ・ザ・マッチといって差し支えないパフォーマンスを見せ、オーレ・グンナー・スールシャール監督をおおいいに喜ばせている。
ショーとデヘアの復調を見るにつけ、チーム内の競争は絶対に必要なのだな、とつくづく思う。あのポール・ポグバでさえ、ブルーノ・フェルナンデスとドニー・ファン・デ・ベークの加入、スコット・マクトミネーとフレッジの成長に、「試合に出られなくなる」と危機感を抱いたという。
ポジション争いを「不信の証」ととらえるタイプもいるとはいえ、その程度のメンタルでは決して一流になれない。強固な組織は、一人ひとりの競争心、向上心に基づいて構築される。
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
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