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サッカー フットサル コラム 2020年11月19日

【プレビュー】高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ2020 関東 第5節 流通経済大学付属柏高校 vs. 浦和レッドダイヤモンズユース

プレミアリーグコラム by 後藤 健生
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流通経済大学付属柏高校 vs. 浦和レッドダイヤモンズユース

流通経済大学付属柏高校 vs. 浦和レッドダイヤモンズユース

ホームの流経大柏は4節までの3試合を終えて1勝1分1敗、得点2、失点1という成績(第3節の大宮アルディージャU18戦は延期)。もともと守備力の強いチームだけに失点は少ないが、得点力不足の感も否めない。全国高校選手権千葉県大会でも準決勝、決勝と2試合続けて無得点に終わっている。

流経大柏にとって心配なのは、その千葉県大会決勝で市立船橋に敗れたことによる影響だ。同じ千葉県内のライバルとの決勝戦は彼らにとって年間を通して最も重要な戦いの一つであり、そこで延長終了間際に決勝点を奪われるというショッキングな敗戦を喫したことで、当然メンタル的な影響はあるだろう。

どんなチーム、どんな選手にとっても敗戦は避けては通れないもの。そうした挫折からいかに早く切り替えられるか……。それも、アスリートにとっての重要な能力の一つなのだが、若い選手たちにとって痛手を乗り越えるのは容易なことではない。

痛恨の敗戦から1週間で流経大柏の選手たちがどこまで立ち直れているか。そして、榎本雅大監督がいかに彼らをマネージメントできているか……。これまで、比較的メンバーを固定して戦っていたが、メンバーを変えてくるのかといったことも含めて注目したい。

一方、浦和レッズユースにとってもこの試合は難しいゲームだ。というのは、プレミアリーグ関東の戦いは10月4日の第4節で中断しており、その間に全日本クラブユース選手権の関東大会はあったものの、彼らにとっては約1か月ぶりの公式戦となるのだ。

流経大柏は厳しい高校選手権の予選があり、コンディション的には厳しそうだ(11月18日に予定されていた大宮戦は再延期になったが)。連戦を強いられる流経大柏と公式戦から遠ざかっていた浦和レッズユース……。そうした状況の違いが、ピッチ上でのプレーにどのような影響を及ぼすのだろうか。

プレミアリーグ関東が中断している間に、浦和レッズユースではDFの福島竜弥がトップチーム昇格を、同じくDFの山田奈央がJ2の水戸ホーリーホック入団を決めた。彼らにとっては、モチベーションを高めて、しかも落ち着いてプレーできる状況となったはずだ。

浦和レッズユースでは堀井真海と盛嘉伊人、流経大柏では森山一斗と、両チームとも攻撃面ではトップの選手にかかる負担が大きい。互いの堅固な守備を突破して勝利をつかむためには、彼らのスーパープレーに期待したい。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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