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サッカー フットサル コラム 2020年7月3日

プレミアリーグのトップ4争いは途轍もない大混戦に!

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ベンチワークでは、ウルブズを率いるヌーノ・エスピリト・サント監督に一日の長がある。選手層ではユナイテッドやチェルシーに劣るものの、戦略と組織力の練度を高めてトップ4入りを視界にとらえている。しかし、3週間強で6試合というスケジュールは厄介だ。繰り返すが、選手層は厚くない。

レスターも苦しくなってきた。リーグ再開後、1分2敗。降格の危機に怯えるワトフォードとブライトンに勝てず、エヴァートンに敗れた。タックル数でリーグトップの119を数え、効果的なインナーラップでも貢献してきたリカルド・ペレイラの欠場はやはり大きい。

彼に代わって右サイドバックを務めるジェイムズ・ジャスティンは、昨年12月のマンチェスター・シティ戦でリーグデビューしたばかりだ。守備はほぼほぼ及第点だが、攻撃面は物足りない。R・ペレイラは痛めた前十字靭帯の回復に懸命で、日々良化しているとの情報は入手している。ただ、今シーズン中に復帰できるのかは疑わしい。

32節、チェルシーはウェストハムに2-3の敗北を喫した。31節にシティを破ったにもかかわらず、降格ゾーンに喘いでいるウェストムに足もとをすくわれるとは、フランク・ランパード監督も想定外だったに違いない。

今節はホームのワトフォード戦だ。彼らもまた、残留という強烈なモチベーションを持っているだけに油断できない。ウェストハム戦から中二日。チェルシーは、ショックを引きずらないことが肝心だ。

いよいよ胸突き八丁だ。どこまで粘れるか、ハングリーでいられるかが、チャンピオンズリーグ出場権の行方を左右する。すでにリヴァプールがチケットを入手した。現在2位のシティはファイナンシャル・フェアプレーに違反した疑いで、UEFAの大会から少なくとも一年は出場停止となる公算が大きい。したがって、出場枠は残り3つ。挫けたら負けだ。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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