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ガレス・ベイルが苦しんでいる。
2013年夏、8600万ポンド(当時のレートで約130億円)もの巨額でトッテナムからレアル・マドリーに移籍したが、度重なる負傷が災いし、周囲の期待に応えているとは表現しづらい。今シーズンも精彩を欠いたままで、マドリディスタのブーイングに晒されてばかりいる。エージェントを務めるジョナサン・バーネットはこういった。
「ベイルにブーイングを浴びせる連中は恥を知るべきだ」
しかし、一般大衆は正直だ。額面に合わない者は容赦なく批判する。賢いエージェントであれば、よりソフトな言葉を選択していたに違いない。
さて、バーネットはこの夏、ベイルの仕事先を探す必要に迫られる。同僚のマルセロがロッカールームの実状を明かした。
「ベイルはあまり言葉を交わさず、ひとりでいるケースが多い。スペイン語が得意ではないからね」
語学を習得するまでには個人差があるというが、イングランドからスペインに渡って6年目を迎えたにもかかわらず、ベイルはスペイン語をあまり理解していなかった。身の回りの世話はバーネットをはじめとするスタッフがサポートするが、試合中は無力である。マドリーで疎外感を味わうベイルが、心のどこかでプレミアリーグへの復帰を希望していたとしてもおかしくはない。
ただ、古巣トッテナムには戻れない。イングランドの大衆紙は「ベイル+5000万ポンド(現在のレートで約70億円)でクリスティアン・エリクセンと交換か」と報じていたが、かつてのエースは負傷が多すぎて戦力として計算が立ちにくく、ましてエリクセンを手放すなどもっての外である。
また、マドリーのアルフォンソ・ペレス会長は、トッテナムのダニエル・リーヴィ会長が大の苦手だ。ベイル、ルカ・モドリッチを獲得した際に数多くの難題をふっかけられ、渋々了承した苦い過去があるからだ。「リーヴィの顔は見たくない」がペレスの本音だろう。
マンチェスター・シティとリヴァプールが見せる激しいトランジションはベイルの特徴に合わず、マンチェスター・ユナイテッドはジェシー・リンガード、マーカス・ラシュフォード、アントニー・マルシャル、ロメル・ルカクを軸とした再生が進んでいる。チェルシーは補強禁止処分が避けられそうになく、アーセナル移籍は禁断すぎる。ビッグ6への道は閉ざされてしまった。かといって、ミドルクラスのクラブでベイルのプライドが満足するかとなると難しく、約23億円とされる年俸も踏まえると、就職先は限られてくる。
ことし7月で30歳。老け込む歳ではないものの、コンディションや経済面で問題が多すぎる。ヨーロッパの強豪が、ベイルに興味を示すとは思えない。
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
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