人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2018年5月23日

ユナイテッドは無駄にデカいだけで、強くも速くもなかった

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
  • Line

また、唯一残されたタイトル獲得のチャンスだったというのに、フィル・ジョーンズ、アントニー・マルシャルは心ここにあらずで、マーカス・ラシュフォードは持ち前のスピードを活かす術を知らない。なぜ、チェルシーDF陣の裏を狙うような動きができないのか!?

もちろん、リスクを最小限に抑えるプランに固執し、攻守とも個の力に頼りすぎるモウリーニョ監督にも非はあるが、ケガをすると回復までに長い時間を要したり、先発で起用されると独善的になったり、期待を裏切った選手もシーズンを通して目についた。稼働率を含めたパフォーマンスで判断するなら、及第点以上はダビド・デヘア、アシュリー・ヤング、ネマニャ・マティッチ、そしてルカクの4選手だけだろう。ポール・ポグバはまたしても活躍が限定的で、周囲の期待には応えていない。

監督が頑固で、選手たちは頼りないのだから、すべてのタイトルから見放されたのは当然だ。開幕前に大型の即戦力を獲得し、今シーズンのテーマは「より強く、より高く、より速く」かと思われたが無駄にデカイだけで、強くも速くもない。監督と25歳以下の選手の距離感、ピッチ上のリーダー不在など、改善すべき多くの問題も浮上した。

現在のレベルではマンチェスター・シティに太刀打ちできない。リヴァプールに抜かれるのも時間の問題だ。モウリーニョ監督の性格を踏まえると、来シーズンの基本戦略も守備に多くが割かれるのだろう。

「最後まで観客が席を立たず、両チームのベンチが緊張感を維持した試合が望ましい。一方的な展開などナンセンスだ」(モウリーニョ監督)

ユナイテッドは結果を求められると同時に、攻撃的な姿勢も必要とされることを彼はわかっていない。オールド・トラッフォードから聞こえるシュプレヒコールも寝耳に水だ。

「アタック、アタック、アタック!」

耐え忍ぶだけのユナイテッドなんか、だれも観たくなかった。

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ