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サイクル ロードレース コラム 2024年7月2日

【ツール・ド・フランス2024 レースレポート:第3ステージ】歴史の扉を開いたスプリント ビニヤム・ギルマイがエリトリア人ライダーとして初のツール勝利「エリトリア、そしてアフリカ大陸全体に大きな意味をもたらすステージ優勝だ!」

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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「自転車に初めて乗った時に、ツール・ド・フランス出場が夢になったんだ。父にその夢がかなうか聞いたときに、“努力次第だ”と言われたのを今でも覚えている。スプリンターになった理由? スプリントのトレーニングしかしてこなかったからじゃないかな(笑)。エリトリアの人たちだけでなく、アフリカ全体が僕のことを誇りに思ってくれているとうれしいね。僕たちはみんなツール・ド・フランスの一員なんだ。この勝利はアフリカのみんなに捧げるよ」(ギルマイ)

ちなみに彼の祖国であるエリトリアにも触れておくと、アフリカ大陸北東部に位置する国で、1993年にエチオピアから正式に独立。かつてイタリアの植民地だった時代があり、その影響で古くから自転車競技が盛んだった経緯がある。

連日、スター選手たちによる熱戦が展開される

連日、スター選手たちによる熱戦が展開される

この大会はスプリントゾーンルール(通称「3kmルール」)の改正テストが実施されていて、第3ステージにおいてはフィニッシュ前5km以内でのトラブルが救済対象に。前述のクラッシュの影響で、大多数の選手がギルマイと同タイムフィニッシュとして扱われている。

第3ステージを終えてのマイヨ・ジョーヌは、カラパスに移ることとなった。いくつにも分断されたプロトンの後方でレースを終えたポガチャルやヴィンゲゴーらとは対照的に、カラパスは足止めを回避しギルマイらと一緒にフィニッシュラインを通過していた。これによって、3日間の順位合算で最小となり、リーダーの座が舞い込んできた。自身初のマイヨ・ジョーヌである。

「さすがにびっくりしているよ。ツール・ド・スイスで落車リタイアして、その後には体調を崩したりもした。正直ツール開幕までが長く感じていたんだ。でも、昨日のステージで自信が回復してきて、今日はマイヨ・ジョーヌに挑戦してみようと思った。こんなにうまくいくとは思っていなかったけど、自転車競技が盛んとは言えない自国のみんなと喜びを分かち合いたいね」(リチャル・カラパス)

第4ステージで、いよいよフランスに入国する。ガリビエ峠越えが控える、今大会最初の山岳ステージだ。大会4日目にしてマイヨ・ジョーヌ争いの有資格者がある程度見えてくるだろうか。戦いは一気に緊迫度を増していく。

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