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サイクル ロードレース コラム 2024年7月2日

【ツール・ド・フランス2024 レースレポート:第3ステージ】歴史の扉を開いたスプリント ビニヤム・ギルマイがエリトリア人ライダーとして初のツール勝利「エリトリア、そしてアフリカ大陸全体に大きな意味をもたらすステージ優勝だ!」

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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フィニッシュ前400mでデカトロン・AG2Rラモンディアルやリドル・トレックも前線へ。狙い通りのシチュエーションでピーダスンが真っ先に加速を始めると、その脇からギルマイとフェルナンド・ガビリア(モビスター)もスプリントを開始。コースサイドのバリケード側から伸びたギルマイがピーダスンをかわすと、そのまま一番にフィニッシュラインを通過。自身初、エリトリア人ライダーとしても初めてとなるステージ優勝の瞬間だ。

「プランとしては、僕かヘルベン・テイッセン のどちらかでスプリントをするというものだった。実際に自分が良い位置を確保できたので勝負をすることに。さすがにこんなにうまくいくとは思っていなかったけどね。この結果は僕にとってはもちろん、長い間勝利を待っていてくれたチーム、エリトリア、そしてアフリカ大陸全体に大きな意味を持つものになっていることは間違いないよ」(ギルマイ)

ギルマイは2000年4月2日生まれの24歳。エリトリアの首都・アスマラで生まれ育ち、13歳のときにマウンテンバイクとの出会いをきっかけに自転車の世界に飛び込んだ。2015年に年代別の国内チャンピオンになると、以降、自国では敵なしに。ジュニア時代にアフリカ選手権を勝ったことがきっかけで、スイス・エグルにあるUCIワールドサイクリングセンターのスカウトを受け、ヨーロッパでの活動を始めた。

エリトリア出身としても初勝利となる偉業を成したギルマイ

エリトリア出身としても初勝利となる偉業を成したギルマイ

この10年ほどで存在感を増しているエリトリアンライダーにあって、彼が異彩を放っているのはスプリンターであること。それまでの同国選手の多くはクライマーで、彼が尊敬しているというダニエル・テクレハイマノは過去のツールで山岳賞ジャージを着用した。それがギルマイの台頭によって、新たなフェーズへ。2021年のロード世界選手権U23で銀メダルを獲得し、翌年にはヘント~ウェヴェルヘム優勝に、ジロ・デ・イタリアのステージ優勝。みずからの力をもって、完全にトップライダーとしての地位を築いてみせた。

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