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【Cycle*2024 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ ファム:レビュー】「あとわずか」で苦渋を飲んでいたグレース・ブラウンがキャリア最大の勝利に酔いしれる
サイクルロードレースレポート by 山口 和幸J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル
【ハイライト】リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ ファム|Cycle*2024
ベルギーのアルデンヌ地方が舞台
「このレースでは、中盤のセクションで非常に強力な逃げが起こることが多いと知っていた。私かチームメイトの誰かがそこに入る作戦だった。結果的にそれができたのは私だった」とブラウン。
「第1集団はうまく協力して、後続とのギャップを広げたのは私にとっては想定外だった。もし逃げがうまくいったら、私にとって長い1日になるだろうとわかっていたので。上りに入ったところで先行していれば有利なポジションで難所を走れるだろうとしか考えていなかった。だから先頭は引かなかった。後続集団も速くなかったので余裕はあった」(ブラウン)
ラ・ルドゥットの上りに入ると後続集団はロンゴボルギーニを勝たせるためにリドル・トレックがペースアップした。この上りで先頭集団が崩壊し、2023年のレースで5位になったキャニオン・スラムレーシングのエリーズ・シャベイ(スイス)、キム・カゾー(EFエデュケーション・イージーポスト)、ブラウンだけが前に残った。逃げ続ける3人は最後の上りとなるラ・ロッシュ=オー=フォーコンの麓で1分00秒の差を保っていた。
先行するブラウン、カゾー、シャベイ
「3人のグループでラ・ルドゥットを越えたとき、絶対に先頭グループでゴールできると思った。最後のラ・ロッシュ=オー=フォーコンでは限界を感じたけど、ここを越えればゴールまで下り坂であることは確認済みだった」(ブラウン)
後続集団で動いたのがロンゴボルギーニだ。力強いスパートで前を行く3人を追いかけると、これに反応できたのはフォレリングとニエウィアドマだけだった。フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌのトップ3であるニエウィアドマ、フォレリング、ロンゴボルギーニが残り9kmでついに先頭の3人に追いついた。
そして栄冠と挫折は紙一重だった。残り7km地点の環状交差点でブラウンがブレーキ制御を誤って前輪がロック。落車を避けるために態勢を立て直し、アスファルトに叩きつけられるよりもコースアウトを選択した。間一髪でクラッシュを回避したブラウンは、奇跡的に5人のライバルの集団に復帰する。
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