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【Cycle*2024 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ:レビュー】3年ぶり出場のポガチャルが2度目の優勝、モニュメント6勝目
サイクルロードレースレポート by 山口 和幸J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル
【ハイライト】リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ|Cycle*2024
世界チャンピオンのファンデルプール
一方のファンデルプールも「ポガチャルに勝つのは非常に難しいが、頑張ってみる」とレース前にコメント。「とてもいい調子だし、春の最後のクラシックレースなので、もう一度全力を尽くしたい。勝つのは非常に難しいことは分かっているけど、やってみなければならない」
レースは4日前のフレーシュ・ワロンヌほどではないものの、気温4度という寒さの中で午前10時10分に175選手が254.5kmの戦いを始めた。すぐにアンテルマルシェ・ワンティのリリアン・カルメジャーヌ(フランス)ら4選手がアタックし、さらに5選手がこれに加わった。ポガチャルを擁するチームUAEエミレーツはメイン集団の先頭に立ってコントロール。最大でも4分ほどのタイム差を保った。
100km地点で9選手とメイン集団の差は1分10秒まで縮まり、コースの最南部に位置するバストーニュを折り返してリエージュへ北上。選手たちは横からの向かい風に直面した。しばらくして3選手がクラッシュし、ファンデルプールは難を逃れたが、残り98km地点で集団内で再び大きな落車が発生した際に、集団が2つに分断されてポガチャルを含む前方グループから離れてしまった。
レースがいよいよ断続的な丘陵地に突入するころには暖かな陽射しが見えるようになる。ここからが勝負どころと察したポルチャルを含む第2集団がペースアップ。序盤から逃げ続けた選手らを吸収していく。ファンデルプールら50人ほどで構成された第3集団では、一時メカニックトラブルで遅れていたイネオス・グレナディアーズのトム・ピドコック(英国)が復帰すると、さらにポルチャルらの集団を追ってアタック。これに追従する選手らも続出する。
優勝候補のファンデルプールを含む第3集団は、アシスト陣の決死の追いあげでポガチャルらに追いつくことに成功。レースは残り71kmで振り出しに戻った。
その中で、日本選手として唯一出場している新城幸也は、バーレーン・ヴィクトリアスのエースであるサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア)ペリョ・ビルバオ(スペイン)のアシストに徹していた。大落車で遅れたビルバオを第2集団に戻すために力を振り絞って走ったことで、最終的にはリタイアを余儀なくされた。ビルバオは最終的に9位に入った。
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