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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌ:レビュー】過酷な気象条件のなかカタジナ・ニエウィアドマが涙の初優勝、約5年ぶりの勝利
サイクルロードレースレポート by 山口 和幸1回目のユイの壁で逃げる2選手
レースは超過酷で、走り始めると雨が激しく降り始め、気温もかなり低くなったことをニエウィアドマは痛感していたが、「今日は自分の日だ」と感じていたという。
「こんなハードレースの恩恵を受けているので、気象条件も味方してくれた。チームも寒さに震えながらもポジティブな雰囲気を保っていた。チームメイトは素晴らしく、私を気遣って、必要なときはいつでも私を前線に連れて行ってくれた」
それでもレース終盤は雨が止み、寒さも比較的穏やかに。1回目のユイの壁では、3選手が先行。2分半ほどで追うメイン集団は50人ほどで、チームSDワークス・プロタイムが先頭に陣取り、キャニオン・スラムレーシングもこれに加わった。決戦の舞台となる周回コースでは先行選手の吸収と逃げを打つ選手の抵抗が繰り返され、残り5kmで元オランダチャンピオンのリーアンヌ・マルクス(ヴィスマ・リースアバイク)が単独アタック。これを追ったのが連覇をかけたフォレリングだ。
勝負はやはり最後のユイの壁までもつれこんだ。残り1kmのフラムルージュを最初に通過したのはマルクスだったが、フォレリングが残り700mで追いついて抜いた。過酷な激坂でニエウィアドマとロンゴボルギーニがフォレリングに追いつく。
ユイの壁でメイン集団を牽引する有力チーム
「デミ(・フォレリング)が責任を持って上りのペースを握っているのを見てうれしかった」とニエウィアドマ。
「昨年、彼女がここで私に差をつけたことは分かっていたけど、コーチの助けを借りてトレーニングでこの対策をシミュレートし、彼女のリズムにうまく対処する準備は十分にできていた。だから今回は自信があった。もちろん、レースでは何が起こるかわからないけど、私は目が覚めて、これがその日だと信じた」(ニエウィアドマ)
残り200mでニエウィアドマが先行。3人のエースによる限界勝負となり、ニエウィアドマが最初にフィニッシュラインを通過した。
「この勝利は私にとって大きな意味がある。夢を追う全ての人たちに前進を続ける勇気が与えられたことを心から願っている。私はこれまで何度も失敗し、ニアミスも何度も経験したけど、信じることをやめなかった。努力の報いはその先にあり、私たちを待っている」
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