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【Cycle*2024 パリ~ニース:レビュー】マッテオ・ヨルゲンソンが最終日の逆転で個人総合優勝! 友人マクナルティとの競り合いをポジティブに、大物食いに成功
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介エヴェネプールは区間優勝、ヨルゲンソンは総合優勝
プロトン最高チームであるヴィスマ・リースアバイクにまたひとり、ビッグタレントが生まれた。
最終日を飾ったレムコは、結果的に個人総合2位。ヨルゲンソンとの逃げ切りが奏功した形となった。ステージ優勝を喜ぶ一方で、最後まで追う展開となったことが悔しい。敗因として、第6ステージの走りを挙げる。
「ヨルゲンソンを甘く見たわけではないのだけれど、彼のアタックに反応しなかったことは失敗だった。その後のマクナルティとスケルモースの動きに対してもだね。あのステージでマイヨ・ジョーヌを着ることが事実上不可能になってしまった。ただ、ヨルゲンソンとマクナルティが相当強かったことは確かなんだ。だから文句のつけようがない結果だったと思うよ」(レムコ・エヴェネプール)
ヨルゲンソンと大会を大いに盛り上げたマクナルティも3位となり、総合表彰台は確保。殊勲の結果である。
「ジュニアの頃、アメリカ国内のレースではいつも一緒に逃げていたんだ。当時を思い出したよ。個人総合優勝が彼で本当に良かった。もちろん僕だって勝ちたかったよ。最後の2日間は調子を落としてしまったことが悔やまれるね」(ブランドン・マクナルティ)
激動のマイヨ・ジョーヌ争いだけでなく、毎ステージの優勝争いも華があった。
第1ステージからレムコやエガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ)が仕掛けたものの、スプリント狙いのチームがそれを許さない。結果、オープニングウィンはオラフ・コーイ(ヴィスマ・リースアバイク)に。22歳の気鋭のスプリンターは、スーパースターがそろうチームにあって、スプリント戦線からビッグレースのメンバー入りを図っている。
第2ステージは前日以上にスプリンター向けのレイアウトで、ピュアスプリンターたちによる競演。コーイが位置を下げてしまった一方で、躍動したのは招待出場のチューダープロサイクリングチーム。最後はアーヴィッド・デクラインを放ち、ワールドツアー初勝利に導いた。
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