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サイクル ロードレース コラム 2023年12月27日

【ハイライト動画あり】続マチュー劇場!世界チャンピオンが泥のガーフェレを制する|シクロクロス2023 WC第10戦ガーフェレ:レビュー

サイクルロードレースレポート by 辻 啓
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【ハイライト動画】UCIシクロクロス ワールドカップ 第10戦 ガーフェレ

15,000人とも言われる今季最大級の観衆に見守られて(地元ベルギー勢ではないため少しのブーイングも受けながら)ファンデルプールはリードを広げていった。シクロクロスならではの深い泥に覆われたコースでは、走行テクニック&パワーだけでなく、ピット作業も勝負を分つ鍵。当然選手たちは少しでも長い時間泥が付いていないバイクに乗りたいため、1周回につき2回設定されたピットエリア(ダブルピット)でクリーンなバイクに乗り換える。泥の付いたバイクを選手から受け取ったピットスタッフは洗車エリアに走り、手早く泥を落としてバイクを綺麗な状態にし、再びピットに入ってくる選手に渡す。UCIコミセールの久保さんがコントロールするピットは洗浄の戦場になった。

トーマス・ピドコック

一年前のガーフェレでファンデルプールとファンアールトと三つ巴のバトルを演じたトーマス・ピドコックは出遅れた。「スタート後の混乱から抜け出せず、10番手あたりで2周目に入ったところでチェーンが落ちてまた後退。もちろん序盤から先頭でレースを展開できていればよかったけど、まあレースとしては悪くなかったと思う。追撃していた時のペースは悪くなかった」。一時は30番手あたりまで落ちたピドコックだったが、決して抜きどころの多いとは言えないコースで前走者を次々とパス。UCIワールドカップリーダーのエリ・イザビットとマイケル・ヴァントゥレンハウトを追い抜くと、3番手争いを繰り広げるラルス・ファンデルハールとヨリス・ニューエンハイスにジョインしてみせた。

西に傾いた太陽が差し込む森の中、スプリントとレストを繰り返す地獄のインターバル。ランニング率が上がるとともにコースが荒れ、そこに疲労が加わって徐々に乗車率が下がっていく。周回遅れの選手がトップ争いに影響を与えないように「レースの先頭競技者の第1周目のタイムより80%以上遅いいかなる競技者も、レースから除外される(UCIの規約より抜粋)」というシクロクロスならではの「80%ルール」が適用されているが、それでもファンデルプールにラップされる(周回遅れにされる)選手が出るほど力の差が出るコース。ファンアールトに対して42秒のリードをもって最終周回の鐘を聞いたファンデルプールが、1時間以上にわたる独走劇をガッツポーズで締めくくった。

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